K-1王者・武尊が休養宣言「格闘家として歩みをストップさせてもらう」 涙の“天心戦”から8日後に緊急会見

会見に登壇した武尊(撮影:SPREAD編集部)

THE MATCH 2022(19日/東京ドーム)」のメインマッチでRISE世界フェザー級王者・那須川天心に判定負けを喫したK-1三階級制覇王者・武尊は27日、都内で記者会見を行い、“世紀の一戦”を振り返るとともに自身の去就について語った。

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■「しっかり心と体を治したい」

敗戦から8日後、失意のK-1王者が口を開いた。

第1ラウンド終了間際に天心の左フックでダウンを奪われ、判定5-0で完敗した武尊。試合後の会見では涙で言葉を詰まらせ、「僕を信じてついてきてくれたファンの方々、K-1ファイターの方々には、心から申し訳ないと思っています」と肩を落として足早に会場を去った。

23日には自身のインスタグラムを更新し、「勝ち続けてることで自分の存在価値があって、負けたら全てを失うと思ってた」と胸中を吐露。それでも、試合後にファンから「ありがとう」と言葉をかけられ、「心と体を治して、また前を向いて進みます」と前向きなメッセージを残していた。

今回の会見で武尊は、改めて10年ぶりの黒星に悔しさを滲ませつつ、「天心選手をはじめ、関わったすべての人に感謝しています」と述べ、そして休養を宣言した。

■「K-1のベルトは次の世代へ」

K-1中村プロデューサー(左)にベルトを返上した武尊(撮影:SPREAD編集部)

会見の冒頭、武尊は「試合には敗れてしまいましたが、最高の相手と最高の試合をさせてもらい、現役の間にああいう試合をさせてもらって感謝しています。対戦相手の天心選手をはじめ、関わったすべての人に感謝しています。ありがとうございました」と感謝を述べた。

続けて敗戦後の胸中を吐露。「毎日気持ちが変わるし、気持ちが落ちることもあった。仲間や友達と過ごして、試合が終わってSNSにもたくさんの言葉をいただいて、インスタグラムだけでも1万件もコメントをいただいて、全部読ませていただいて、揺れ動いていた気持ちも救われました」と、敗戦後の8日間を振り返った。

会見で最も言葉を詰まらせたのは、試合後の花道でファンにかけられた「ありがとう」という言葉について語った場面だった。「スポットライトは勝者のみが浴びるイメージだったけど……敗けた僕に、たくさんの人が集まってきてくれて『ありがとう』という言葉をたくさんいただいて……その時のことは一生忘れません。勝ち続けてきた時の『おめでとう』より嬉しくて……」と涙を浮かべた。

そして、自身の去就について「試合後はこれで終わりだな、と思って、心のどこかで悔しいという気持ちもあり、いろんな気持ちもあったけど、今回、格闘家として歩みをストップさせてもらいます」と休養を宣言。背景には腰の分離すべり症、ヒザの前十字靭帯損傷、拳の怪我のほか、うつ病やパニック障害などメンタル面の不調についても休養理由として加えた。

また、会見に持参したK-1王者のベルトを見せながら、王座返上を宣言。「今回、K-1の大将として戦わせてもらったのですが、敗けてしまったのでK-1を背負う資格はないと思っています。次の世代へ引き継ぎたいです。覚悟しているからこそ、中途半端な気持ちで続けたくない。僕がいる間は次にK-1を背負う選手が出てこないと思う」としつつも、「僕がまた復活した時に、その選手と戦いたくなるかもしれない」と復帰も示唆した。

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文・SPREAD編集部


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