現地時間19日(日本時間20日)に行われるMLBオールスター戦(ロサンゼルス・ドジャースタジアム)にア・リーグDHと先発投手で選出された大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)。昨年に続く二刀流出場に期待が高まる一方、心配されるのが疲労によるコンディション不良。しかし、エンゼルスのフィル・ネビン監督代行は、不安視する声を一蹴。「健康を維持できると確信している」と語った。MLB公式サイトなどが伝えている。
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■リリーフとして登板する可能性も
サンディエゴ・パドレスの一員として、2001年のオールスター戦に出場した経験を持つネビン監督代行は開口一番、2年連続でDHと先発投手に選ばれた大谷を称賛。
「すごいことだと思う。ショウヘイがマウンドに上がり、ヒットを打つ姿をファンは誰もが見たいと思う。私たちは毎日それを見ているので、ちょっと甘やかされているようなところもあるね」と笑顔を浮かべると、「でも、東海岸のファンは彼を見る機会が少ないと思うので、その日はテレビのチャンネルを合わせれば、ショウヘイの投打での活躍を見ることができる。これは特別なこと」と続け、大谷が二刀流で出場することの意義を強調した。
注目を集めているのは起用法。昨年は「1番・投手兼DH」の特別ルールで先発出場したが、今回はDHで先発出場しつつ、投手としてはリリーフ登板というプランも浮上しているという。その際に懸念されるのが、登板に備えていつウォーミングアップを開始するのか、そもそもウォーミングアップする時間を確保できるのか、ということ。DHとして出塁したものの、残塁でチェンジ。次の回からリリーフでマウンドに上がるという可能性も否定できない。
■「フィジカル面での心配ない」
ただ、ネビン監督は「ショウヘイが試合で何をするにしてもフィジカル面での心配はない。彼は自分の体にとって何が良くて何が悪いか、とてもよく考えている。それはとても印象的だ」と話した上で、「彼にとっての最適なプランが見つかり、健康を維持できると確信している」とし、フル稼働による疲労について不安視する声を一蹴した。
大谷自身も「起用法などの話はまだ出ていないので、その時になったら考えたい」と話しており、柔軟に対応していく姿勢を示している。
大谷は投手として、直近5回の先発で5勝無敗、防御率0.27と驚異的な成績を上げており、過去4回の先発では自責点0を記録。1913年に自責点が導入されて以来、4試合連続で2桁の三振を奪い、自責点0を続けた投手は大谷を含めて史上8人しかいない。
ちなみに、ア・リーグの先発投手は、ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダーやタンパベイ・レイズのシェーン・マクラナハンらが有力視されている。
果たして、大谷はどんな形で球宴に登場するのか。ホームランダービーへの出場・不出場含めて、興味は尽きない。
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文・SPREAD編集部