【RIZIN.37】伊澤星花、ワールドGPで7戦無敗の超強豪に挑む“新世代女王”の矜持 「女子格、なめんなよ」

 

■相手は“恐れ知らず”7戦無敗の女王

(C)RIZIN FF

トーナメント初戦は、いきなり強豪が用意された。ラーラ・フォントーラは、7戦全勝の「PAWFC」女子ストロー級(52.2kg)王者。ブラジル出身で、勝利のうち5つが腕十字による一本勝ち。伊澤同様、高い極め力とフィジカルを誇る。伊澤にとっては、初の国際戦。外国人選手独特のフィジカルや技術を持つ相手に対して、いかにして戦うのか注目が集まる。

公開練習にて、伊澤は「ブラジリアン柔術系で寝技の強い選手」と相手の印象を語っている。強豪との認識はあるようだが、これまでのキャリアで培ってきた自信は揺るがない。「全部において自分が上回っているところを見せたい。寝技勝負になっても、相手の得意な腕十字を潰して、自分のやりたいことをやっていきたい」と自信を見せている。

ちなみに公開練習で伊澤のミットを持ったMMAファイター・COROとは、正式にSNSで婚約を発表。「カップルブログ」で日常も発信し、ファンからは応援のコメントも多く寄せられた。伊澤は「自分ももっと頑張んないと、という刺激があります」と笑顔で語っている。

■「5年以内に世界一になって辞めたい」

伊澤は大舞台に強く、経験をも凌駕する落ち着いた試合運びを見せる。たった6戦のキャリアで挑む大舞台のメインにも「別に気負うこともない。いつもどおり自分のやることをやるだけ」と冷静だ。

久しぶりの女子メインで、ファンからの期待値も高いだろう。「女子格闘技のレベルの高さを見せたい。やっぱり『なめんなよ』と思います。どうしても力は男性よりないので、インパクトは劣ってしまいますが、技術は練習すればどうにでもなる。男子にはない“しなやかさ”と“技術”が見せられないとダメ」と宣言。「MMAは人に魅せる競技」との思いから、勝ち方にもこだわった試合をする構えだ。

最終目標を聞かれると「世界一になることです。5年以内には世界一になって辞めたいです。その後は自分の次の世代を育てることに自分の人生をかけていきたい。ジムとかをやったり、次の世代に何か渡せるものをしていきたい」と最速での世界一を達成し、引退するとしている。

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伊澤は強豪揃いのトーナメントを制し、真の最強を証明することができるか。

■悔しさも味わった元王者・浜崎の逆襲

伊澤に2連敗を喫して、ベルトと地位を失った元王者・浜崎朱加は、トーナメント参戦の切符を得て、名誉挽回を果たしたいところ。トーナメントを制すれば、伊澤へのリベンジ達成に加えて、最強を再び証明することができる。

初戦で戦うジェシカ・アギラーは、浜崎と11年前に戦う予定だったが、試合が流れてしまった因縁の相手。浜崎は「まさか、ここでやるとは思わなかった」と驚きのコメントを残していた。また、浜崎の師・藤井惠とも対戦しているファイターでもある。2つの因縁が重なる形で、対戦することになった。

浜崎は、ベルトを失ったことで「気が楽になった」と心境の変化もあった。覚悟も決まったようで「後はやるだけだなという気持ち。レベルの高い試合を見てもらいたいと思うし、天心選手と武尊選手の試合に負けないくらいの試合を見せたいです」とハイレベルな戦いを誓っている。浜崎が伊澤へリベンジを目指し、大事なトーナメント初戦に臨む。

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文●吉田崇雄

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