ドログバ、自身を「マン・オブ・ザ・ワールド」と表現…過去には内戦を止めたコートジボワールの英雄が選手生活を振り返る

イングランド・プレミアリーグ「チェルシー」で活躍した伝説的プレーヤー、ディディエ・ドログバ選手が来日。

11月26日に六本木ヒルズアリーナで、チェルシーのユニフォームのメインスポンサーである横浜ゴムとの共催イベントに登壇した。

同選手はコートジボワール代表としても活躍し、同国では歴代最多の65ゴールを記録している。

イングランドのほかフランス、中国、トルコ、アメリカ、カナダといった6カ国でプレーしてきたドログバ選手。自身の現役生活を、「選手」としてと、「人間」としての2つの視点で振り返った。

「1つは、選手として。さまざまな国でプレーしたが、どの国のプレーも楽しむことができたし、どの国でも私なりのインパクト、爪痕を残すプレーができた。満足した選手生活を送れた」

「そして、ひとりの人間として。世界各国で色々な人・文化と出会うことができたことこそ、素晴らしい経験でした。違いがあってもお互いを受け入れることの大切さを学んだ

こうした幅広い経験から、自身を『マン・オブ・ザ・ワールド(世界を象徴した人間)』と表現したドログバ選手。

編集部注:通訳さんは『マン・オブ・ザ・ワールド(man of the world』を『世界を象徴した人間』と翻訳されていましたが、『経験や知見を積み世慣れしており、世の中をよく知っている、洗練された知見の広い人』といった意味合いであると思われます

「ドログバが内戦を止めた」

ドログバ選手の祖国、コートジボワールは1990年代から2011年まで、20年にわたる内戦を経験してきた。国内は南北に分断され、社会的、経済的、軍事的な混乱に人々は苦しんできた歴史がある。

こうした苦難の歴史の中、ドログバ選手がまさに『マン・オブ・ザ・ワールド』であることを象徴する事件が2005年に起こった。

コートジボワール代表がドイツワールドカップ出場を決めた瞬間、更衣室でドログバ選手がチーム全員と一緒に、生中継のテレビカメラに向かってひざまずき、内戦をやめるよう訴えたシーンはいまでも語り継がれている。

内戦が終了するきっかけとなった出来事となったこの事件。「ドログバが内戦を止めた」と国民に敬愛されている大きな理由の一つだ。

「コートジボワールでは、ディディエ・ドログバは大統領よりも力がある」と言われることもあるドログバ選手。いちサッカー選手としてだけではなく、知見が広く、洗練された1人の人間として強く尊敬されているからこそ、こうした影響力を持つことができた。

そして、幅広い知見を育むことができたのは、「世界各国でプレーし、それぞれの国の文化を学び、違いを受け入れることを学んだ」のも一つの要因だ。まさに、『マン・オブ・ザ・ワールド』と称するにふさわしい人物といえるだろう。

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