■日本人がスペインで活躍するための共通項
日本人選手にとってラ・リーガは「鬼門」だ。
日本代表の10番に君臨したMF中村俊輔(当時エスパニョール/横浜FC)でさえ活躍できなかった。直近5年で4度のJリーグ優勝に大きく貢献し、2018年にはMVPにも輝いたMF家長昭博(当時マジョルカ/川崎フロンターレ)はスペイン2部でも出場機会を掴めなかった。
しかし、MF乾貴士(清水エスパルス)はスペインで6年間プレーし、その多くの時間を主力として過ごした。SDウエスカでプレーしたFW岡崎慎司(シント・トロイデン)も、2019-2020シーズンに2部ながらチーム最多12ゴールを挙げて1部昇格に大きく貢献した。
日本人選手がスペインで活躍するのには共通点がある。スペイン北部のクラブに所属している場合に限られるのだ。乾のキャリアがそれを象徴している。彼はエイバルとデポルティーボ・アラベスのバスク自治州2クラブでは主力として活躍し続けた。しかし、南部・アンダルシア州のレアル・ベティスではほとんどプレー機会を与えられず、半年で退団している。同じアンダルシアではドイツで実績を上げていたMF清武弘嗣(セレッソ大阪)が2016年夏セビージャに加入したが、彼も半年で退団している。
久保はこの「日本選手がバスクで活躍する」ジンクスをキープする可能性がある。
■久保は元相棒との直接対決
開幕戦を久保の公式戦デビューゴールで勝利したソシエダは、第2節で久保の古巣バルサと対戦する。
現在のバルサには下部組織時代に共にプレーしたDFエリック・ガルシアやFWアンス・ファティが在籍。共に若くしてスペイン代表にも選出される逸材だ。特にファティと久保は前線でゴールを量産した最強コンビだった。また、久保がガルシアを相手にドリブルで仕掛ける場面など、彼らの対決にはスペイン中で注目が集まる。
「本家よりバルサらしいサッカー」を披露するソシエダが、その本家をホームのアノエタに迎える一戦は、そのスタイル対決にも注目だ。
ちなみにバルサはアノエタでの試合を苦手としていた時期があり、2012-2013シーズンから4年連続で敗れたり、公式戦8戦未勝利が続いたこともある。ただ、2016年以降のリーガでは5勝1分と完全に払拭している。
ソシエダは大型補強で注目を集めるバルサを相手に、久しぶりに「鬼門」であると思い起こさせるのか。また古巣対戦となる久保の開幕戦に続く活躍にも期待だ。
◆【実際の映像】移籍後決勝初ゴールを挙げ、喝采を受ける久保建英
◆久保建英、移籍後値千金決勝初ゴールを振り返る 「信頼してくれたこと、勝ったことに満足」
◆久保建英がプレーするレアル・ソシエダの本拠地「レアレ・アレーナ」ガイド
文●新垣 博之











