■久保に求められるのは結果
久保はシルバよりもドリブルで突破できる距離が長く、シュート力も高い。シルバもスペイン代表では1トップに入る時期もあるなど、若かりし頃はアタッカー色が強い選手だった。ただ、アタッカーとしての能力では久保が上回っている気もする。
現在のソシエダにはシルバがいて、戦線離脱中のスペイン代表FWミケル・オヤルサバルもいる。後者はリーガで4年連続2桁ゴールを挙げたチームのエースにして主将でもあるため、彼の復帰後は久保が先発から外れる可能性もある。
ただ、ソシエダで5年目の指揮を執るイマノル・アルグシアル監督は、これまで多くのシステムを柔軟に採用してきた。結果を残せば、システムを変えてでも久保を先発から外すようなことはしないはずだ。
そのためには、この日の27分に訪れたような決定機を確実にモノにする必要がある。ゴール前で相手GKが弾いたボールに詰めたが、フリーでありながら枠を外してしまった。競争の激しいソシエダ攻撃陣の中で確固たる地位は築いていくには、短い出場時間でも結果を残したファティのような結果が求められる。
現在21歳の久保は、得点やアシストを量産できるファティのような破格路線を歩むのか?それともシルバのような利他的な司令塔を目指すのか?どちらにも可能性を感じさせる。
途中出場で結果を残し主役となった盟友ファティや、ピッチ内外で同僚の天才レフティーシルバから学び、結果を残すことが求められている。
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文●新垣 博之









