貯金6の2位・横浜DeNAベイスターズと借金2で3位・阪神タイガースによる2連戦は横浜が舞台。首位打者を争う男と復活した右腕の対決に注目したい。9日の第1戦、1994年生まれの“大谷世代対決”だ。
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■対戦成績は12打数4安打で佐野恵太に分あり
DeNAの1994年生まれは、佐野恵太。
岡山県出身で広陵高校は甲子園出場なし。明治大を経て2016年のドラフト9位でプロ入り。3年目の2019年にレギュラーに定着し、2020年に打率.328で首位打者を獲得。今季もここまで110試合に出場してリーグ3位の打率.317(18本塁打、60打点)をマークしている。
現在リーグ1位の村上宗隆の打率.339とは2分2厘差があるが、今週は前カードの巨人戦3試合で打率.400(10打数4安打)をマーク。このまま一気に調子を上げたいところだ。
対する阪神の1994年生まれは、藤浪晋太郎。
大阪府出身で、大阪桐蔭高校では3年時にエースとして春夏連続で甲子園優勝。この世代を代表する投手としてもっとも期待されたひとり。
2012年のドラフト1位でプロ入りし、高卒1年目から3年連続で2ケタ勝利をマークした。その後、制球難で不振に陥り、苦難の時が長く続いたが、中継ぎ登板、2軍調整を経た今夏に復活。8月20日、27日と2試合連続で7回1失点の好投で2連勝を挙げるなど、8月は4試合に先発して2勝1敗、防御率1.65の好成績をマークした。前回9月3日の巨人戦では6回5安打3失点で黒星を喫したが、今季初登板となるDeNA戦で改めて自身の“力”を証明したいところだ。
ともに中学時代からU-15日本代表に選出されるなど、早くから期待されていた逸材。両者の過去の対決は、2018年が5打数2安打、2021年に7打数2安打。その他のシーズンに対戦はなく、計12打数4安打の打率.333。果たして今季初の「佐野 vs. 藤浪」はどのような対決になるのか。
大谷世代の真っ向勝負に期待したい。
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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB