ニューヨーク・メッツとサンディエゴ・パドレスによるワイルドカードシリーズ第3戦が9日(日本時間10日)、メッツの本拠地シティ・フィールドで行われた。試合はダルビッシュ有が所属するパドレスが6-0で勝利し、2勝1敗で地区シリーズ進出を決めた。パドレスは11日(同12日)からスタートする5回戦制の同シリーズで、ロサンゼルス・ドジャースと顔を合わせる。
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■「メッツはタフな相手だった」
1勝1敗で迎え、勝ったチームが地区シリーズへ進出するという大事な一戦。パドレスは2回に先制すると、その後も3番マニー・マチャドや2番ファン・ソトら主軸が適時打を放ち、追加点を挙げた。守っては先発ジョー・マスグローブが7回1安打無失点という圧巻の投球を披露。終わってみれば、危なげなく6-0で快勝した。
第1戦で勝利投手となり、2年ぶりの地区シリーズ進出に貢献したダルビッシュはシャンパンファイトが繰り広げられる中、取材に応じ「メッツはタフな相手だったけど、チーム全員でしっかり勝ててうれしい」と話し、まずは喜びを表現。11日からの地区シリーズについては「自分はいつもドジャースと対戦するのが好き。大きな舞台での対戦を楽しみにしている。みんな疲れている時期なので、ここから先は技術であったりメンタルであったりの勝負となるが、しっかり準備はしている」とコメント。予想される敵地ドジャースタジアムでの第2戦(現地時間12日)の先発に向けて意気込んだ。
■来季が6年契約の最終年、米紙契約延長を示唆
ダルビッシュを巡っては、米地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』が契約延長の可能性について言及。ダルビッシュは現在、シカゴ・カブス時代に結んだ6年契約を引き継いでいるが、来季2023シーズンが契約最終年となっている。記事はチーム関係者の話として、「パドレスは契約延長についてダルビッシュと話し合いたいと思っている」と伝えた。ただ、「来季37歳となるダルビッシュがいつまでプレーを続けたいか分からない」とも記し、8月に5年1億ドル(約145億円)の契約延長で合意したマスグローブのような長期契約にはならないとの見方を示した。
米スポーツサイト『ブリーチャー・レポート』も『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』の報道を受ける形で記事を公開し、「ダルビッシュとの契約延長は、パドレスにとって2024年以降のローテーションを強固にするのに役立つ。ゼネラルマネージャーのA.J.プレラーは2023年終了後にフリーエージェントとなるブレイク・スネルに焦点を移すべきだ」とし、ダルビッシュと新契約を結び、さっさと次の仕事に取り掛かるように促した。
今季は30試合に登板して16勝8敗、防御率3.10をマークしたダルビッシュ。大谷翔平が先日合意した1年3000万ドル(約43億6400万円*22年10月10日現在)のような高額契約にはならないとしても、エースにふさわしい契約が必要だろう。
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文●SPREAD編集部