2023年9月に開幕するラグビー・ワールドカップ・フランス大会を控えたラグビー日本代表の秋の腕試しシリーズは、オーストラリアA代表との3連戦が終わり、いよいよ29日、国立競技場にオールブラックスを迎える。本番で初のベスト4入りを目指すジャパンにとって試金石となる一戦だ。
◆元オールブラックス ダン・カーター氏 日本に「勝機ある」「フィジカルで引いてはいけない」
楽しみなオールブラックス戦の展望の前に、まずオーストラリアA代表との3試合を振り返ってみよう。初戦、2戦目は22-34、21-22と惜敗したが、第3戦は5トライを奪い52-48と接戦を制した。これが13試合目(ワラビーズ、A代表通算)にして、オーストラリア代表からの初勝利となった。
しかし、ワラビーズの主力をほとんど欠いたA代表に対して、ジャパンはほぼベストメンバー。ジャパンのチーム力の評価は持ち越されたといっていいだろう。
■スター選手が勢ぞろいするオールブラックス来日メンバー
そして、迎えるはオールブラックス。発表された来日メンバーを見て、アドレナリンが噴き出た、というファンも多いだろう。サム・ケイン主将を筆頭に、ブロディ・レタリック、リッチー・モウンガ、ケイレブ・クラーク、アーロン・スミスなどのスーパースターが名を連ねている。その一方で、ボーデン・バレット、サム・ホワイトロック、ウィル・ジョーダン、アキラ・イオアネらは登録メンバーから外れ、新しいメンバーを使う意向もみてとれる。
オールブラックスといえば、南半球4カ国で行われたザ・ラグビー・チャンピオンシップになんとか優勝(4勝2敗)したとはいえ、テストマッチの不振からヘッドコーチのイアン・フォスターが解任寸前のピンチになった。ワールドカップに向けてどの程度、戦力が回復しているのかも大きな見どころだ。
■ハーフ団、バックスラインのメンバーに注目
ジャパンのメンバーで注目したいのはハーフ団だ。オーストラリアAとの3連戦では、第1戦が斎藤直人(SH)と中尾隼太(SO)、第2戦が斎藤と李承信、第3戦が流大と李、といくつかの組み合わせを試した。どの布陣がよかったかの判断は難しいが、本番を見据えての判断は迫られる。
こんな状況で発表されたスターティングメンバーは、スクラムハーフ流、スタンドオフに28歳の山沢拓也というセットになった。ある意味、新鮮なコンビがどれくらい機能するか、見極めたい。
そのほかで楽しみなのは、絶好調のリーチ・マイケル、姫野和樹、テビタ・タタフというバックロー。オーストラリアA戦で大活躍して13番を手に入れた感のあるディラン・ライリーなど。
ジャパンは過去に6度オールブラックスと対戦して全敗。1995年のワールドカップでは、17-145という歴史的大敗もあった。また、すべての試合で50点以上取られている。最後に対戦したのは、2018年。31-69で敗れたが、38点差は過去最小だった。今回も初勝利には届かないかもしれないが、接戦には持ち込んでほしい。









