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【MLB】ペーニャ、アストロズ世界一に導き新人3人目のシリーズMVP 急成長のニュースターを賞賛「彼の未来は明るい」

【MLB】ペーニャ、アストロズ世界一に導き新人3人目のシリーズMVP 急成長のニュースターを賞賛「彼の未来は明るい」
アストロズのWS制覇に貢献したペーニャ(C)Getty Images

ヒューストン・アストロズの優勝で幕を閉じた今季のワールドシリーズ(WS)。チームに5年ぶり2度目の世界一をもたらした原動力が、シリーズMVPに輝いた25歳の遊撃手ジェレミー・ペーニャ。新人での受賞は史上3人目で、野手としては初。米メディアもメジャーの新たなスターを数多く取り上げている。

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■指揮官も賞賛

「MVP! MVP! MVP!」ペーニャが打席に入るたびにスタンドからはコールが降り注いだ。そして、フィラデルフィア・フィリーズを下して世界一が決まると、ファンの期待通り25歳の若武者にWS・MVPの称号が贈られた。WSは6試合25打数10安打で打率.400。第5戦では勝ち越し本塁打を放つなど大活躍した。

ペーニャは試合後、「これは特別なこと。チームメートが助けてくれたおかげ。周りが自信を与えてくれた」と話し、デビューイヤーを支えてくれたスタッフや家族に感謝した。そして、ダスティ・ベイカー監督は「このような選手はたまにしか現れない。つまり、彼の未来は非常に明るい」と賛辞を惜しまなかった

■コレアの代役から一躍スターダムへ

シーズン当初、アストロズのアキレス腱と指摘されていたのが遊撃のポジション。名手カルロス・コレアがミネソタ・ツインズへ移籍、その穴埋めを託されたのがペーニャだった。メジャーを代表する遊撃手の代わりがルーキーで大丈夫か――当然、不安視する声はあった。ペーニャも当時について「一番大変だったのは試合とは関係ない話題をブロックすることだった」と話し、周囲の雑音を封じ、重圧を受けないようにしていたと振り返った。

やがて、その実力を周囲も認め、レギュラーの座をがっちりつかむと、レギュラーシーズンでは22本塁打を放ったほか、守備ではゴールドグラブ賞を獲得するまでに至った。

米メディア『FOX sports』は、「アストロズはコレアを移籍させても代わりにペーニャがいることを理解していた。しかも年俸はコレアの50分の1程度で」と記し、コレア移籍にも動じなかった編成にも言及した。

■「どんどん良くなっている」同僚も称賛

ベイカー監督は「チームリーダーでもあったコレアの代わりにロースターに入り、ポストシーズンのような重要な試合でステップアップしていく姿は見ていてとても楽しいことだった」と話すと、主軸のアレックス・ブレグマンも「彼はどんどん良くなっている。本当に感心する」と称えた。

ニューヨーク・ヤンキースを撃破したリーグ優勝決定シリーズでもMVPに輝いており、同MVPとWSのMVPを同年に獲得した選手は、ペーニャ含めて9人しかいない。適時打や本塁打を放った際に両手でハートマークを作るポーズもすっかりおなじみになった。

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メジャーには先述のコレアをはじめ、トレイ・ターナーやザンダー・ボガーツ、フェルナンド・タティスJr.ら遊撃を本職とするビッグネームがひしめくが、ペーニャもその仲間入りを果たしそうだ。

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文・SPREAD編集部