【ラグビーW杯】強豪チームが勢揃いしたオータム・ネーションシリーズは格好の前哨戦

 

【ラグビーW杯】強豪チームが勢揃いしたオータム・ネーションシリーズは格好の前哨戦
オータム・ネーションシリーズに挑んだラグビー日本代表は (C) Getty Images

■ジャパンの勝機は失点を減らすことで訪れる

ジャパンが勝利を掴むとすれば、失点が減らすことだろう。先に行われたオーストラリアAとの3試合でも、合計104点を失った。オールブラックス戦でもサインプレーで簡単にラインブレークされるシーンが目立った。

近年のワールドクラスの試合では、トライの多くは4次攻撃までに生まれるというデータがある。セットプレーからの攻撃パターンを読み取る高度なディフェンス戦略が必要となる。

逆に攻撃力は世界に通用することを、秋の4戦で証明した。姫野を7番に置き、デビタ・タタフをNo.8に入れるバックローがよく機能している。また、20歳のロック、ワーナー・ディアンズがオールブラックス戦でトライをあげて猛アピールしたほか、シオサイア・フィフィタ、松島幸太朗のウイング・コンビも躍動していた。イングランドからでも複数のトライを奪えるとみる。

ジャパンは過去にイングランドと9回対戦して全敗。ラグビーの聖地で歴史を塗り替えることができるのか、注目したい。

■勢いのあるフランスに、どこまで迫れるか

フランスは5日の開幕戦でワラビーズと対戦、30-29と競り勝ってテストマッチの連勝を11に伸ばした。現在、チーム記録を更新中、勢いに乗っている。先発メンバーの平均年齢が24歳と若いのもいい。4年をかけて育ててきたチームが成熟期に入ろうとしている。

特に目立ったのはフルバックに入ったトマ・ラモス。センターライン付近からの長距離弾を含むPGを次々に決めて勝利に貢献した。また、ランでも強いところを見せ、ほぼ15番を手中にしたといっていいだろう。

逆にケガから復帰して活躍が期待されたロマン・ヌタマック(SO)は、動きがもうひとつだった。むしろ途中交代で入ったマチュー・ジャリベルがよくみえた。世界一のスクラムハーフと評価が高いキャプテンのアントワンヌ・デュポンと、どちらがコンビを組むのか、気になるところだ。

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ジャパンは今年の夏の2戦を含めて、フランスにも勝ったことがない。デュポン、ヌタマック、ラモスが所属するトゥールーズの地元で見せ場を作れるか、この試合も目が離せない。

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。


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