■敗因はいくつもある
敗因はいくつもある。まずはそこまで選手個々の能力では差がない中、システムを噛み合わせたこと。
また、攻撃が停滞したのは、パスの出し手が不足したからだ。「良いパスの出し手」は、受け手にボールだけでなく、「時間」と「スペース」も供給できる。自らがボールを持ち運んで受け手のマークを吸収し、受け手が前を向いた状態でパスを供給できるからだ。しかし、この試合の後半はパスの出し手より条件の悪い選手へとボールが流れる場面が散見された。
その原因は指揮官の采配にあるが、選手達にもある。本当に目の前のコスタリカとだけ戦い、コスタリカに勝つためだけの采配やプレーだったのか、に疑問が残るからだ。
この試合のあとグループEの第2節では、スペイン対ドイツの試合が行われ1ー1のドローに終わっている。ドイツが勝てば、最終節で日本がスペインに勝たなければいけない状況が生まれていただけに、それを考えての焦った采配やプレーだったように見える。コスタリカとの引き分けも想定していれば、違う選択肢もあっただろう。試合前も試合中も終始追い込まれていたのはコスタリカの方だったが、日本の方が常に追い込まれていたようだった。
コスタリカに敗れて1勝1敗となった日本は2大会連続4度目の決勝トーナメント進出へ向け、グループEの最終節でスペインと対戦する。最低でも引き分け以上が求められる2010年の南アフリカ大会覇者との一戦は、日本時間12月2日の早朝4時キックオフとなる。
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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)










