日本時間25日深夜、UAE・メイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は6競走に、日本から大挙27頭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬旋風が吹き荒れる可能性も夢ではない。
ここでは、日本で馬券が発売される4競走について、有力馬、穴馬をピックアップしていきたい。ここでは、ダートの短距離王決定戦、第6レース「ドバイゴールデンシャヒーン(GI・ダ1200m)」を攻略する。
◆【ドバイゴールデンシャヒーン2023予想/馬連6点勝負の買い目・結論】日本馬レッドルゼルの初制覇を期待 狙いは「上がり調子の想定“10人気”前後」
■経験値の高いレッドルゼルを信頼
ダート最強国、米国勢が一番強いレースで、日本馬はこれまでに延べ17頭が参戦し、未だに未勝利と、分の悪い舞台。しかし、近3年は3年連続で2着に入るなど、そろそろ手が届きそうな予感。さらに今年は、米国勢で絶対的な存在もおらず、日本馬にもチャンスがありそうだ。
フェブラリーSの1、2着、レモンポップとレッドルゼルに期待がかかる。レモンポップは、今年の根岸Sで重賞初制覇を果たすと、フェブラリーSでは好位から危なげなく抜け出して快勝、GI初制覇を果たした。
デビューから一度も連対を外したことがなく、ダートでは底を見せていない大物だが、今回は初めての経験となる1200mへの対応がポイント。快速タイプが揃い、前半で流れに乗れない恐れもあり、自分の形に持ち込めないと、もろさを露呈する可能性も否定できない。
それならば、2年連続2着のレッドルゼルに一日の長がある。近2年と同様に、フェブラリーSを使っての参戦。過去2年のフェブラリーSは4着、6着だったが、今年は2着に好走と、7歳を迎えても衰えは全く見られない。
後方からレースを進め、展開に左右される点は否めず、勝ち味に遅いタイプではあるが、前が競り合って、お誂え向きにの展開になれば突き抜ける可能性は十分だ。
■昨年覇者より、4・5歳の米国勢が上位
昨年の覇者スイッツァランドは、当レースを制覇後は休養に入り、復帰戦となった前走のドバウィSで、中団から差し切って勝利。9歳を迎えたが、まだまだ元気いっぱいで、十分に連覇を狙えそうな態勢だ。ただ、2002年のGI昇格以降、9歳馬による優勝がないレースだけに、やや評価は下げたい。
北米の短距離路線で堅実な走りを見せているガナイトは、前走のリヤドダートスプリントでは、昨年の全米最優秀短距離牡馬・エリートパワーに3馬身1/4離されての2着に敗れたが、3着以下のリメイク、ジャスティンらは寄せ付けておらず、ここでは上位の存在といえよう。
また、前走のパロスヴァーディスSで重賞初制覇を果たしたホプキンズは、名門B.バファート厩舎からの刺客。大きく崩れたのは1700m戦だったサンアントニオSのみで、1200mならパーフェクト連対だ。