今週は札幌競馬場で、第62回札幌記念(16日/GII、芝2000m)が行われる。真夏のスーパーGIIとして知られる一戦だ。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬16頭の全頭診断を行う。
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■札幌記念2026 出走予定馬全頭診断
・アドマイヤテラ
秋は凱旋門賞への参戦が予定されている馬。2500m以上の距離を主戦場とする同馬にとってここは壮行レースの意味合いが強く、芝2000mのオープンクラスは同世代相手の若葉Sで馬券外に敗れていた。好走が続く近走だが、5歳を迎えて強くなったというより相手関係と距離適性が追い風となった印象。よくて押さえまでか。
・アラタ
昨年の3着馬だが、当時は切れ味を削がれる稍重馬場によるアドバンテージが大きかった。リピーターの好走が目立つ夏競馬とはいえ、本馬はその限りにはないとみる。
・イガッチ
オープンクラスでは6、10着と厚い壁に阻まれている現状。厳しい。
・エコロヴァルツ
この馬の成績はわかりやすい。GIの成績【0.1.0.7】に対し、GIIでは【0.1.2.0】馬券外なし。自分の持ち場で確実に仕事をするタイプと言えるだろう。札幌芝は2歳時にコスモス賞を6馬身差圧勝の舞台。ノーマークにはできない。
・オニャンコポン
2年連続で七夕賞3着と夏適性は十分。とはいえ今回は良績に乏しい洋芝かつ斤量58キロ替わりでもあり、評価を上げるには至らない。
・グランディア
前走新潟大賞典で待望の重賞初制覇。7歳にして完成を迎えた感がある1頭だ。函館記念2着なら洋芝も問題ないと言いたいところだが、当時の勝ち馬ホウオウビスケッツとは斤量1.5キロもらいで0秒6差。内枠を引いた際に3着候補に考える程度か。
・サクラファレル
前走エプソムカップは5着も、力負けというより勝ち馬の上がり3F33秒0が示す瞬発力勝負に屈した印象があった。サートゥルナーリア産駒は良馬場の札幌芝で馬券内率56%。この馬自身洋芝では2戦2勝と負けがなく、アッと言わせる可能性は十分だ。妙味ある1頭。
・シェイクユアハート
中日新聞杯、金鯱賞と中京芝2000m重賞を2勝。前走宝塚記念は馬場の影響もあったとは思うが、京都記念4着も含めて重賞レベルでは左回りが合っている印象だ。過去10年の札幌記念で【0.0.0.11】と不振を極めるハーツクライ産駒にあたる馬。思い切って消しの選択肢も考えたい。
・ショウヘイ
大阪杯はまさかの惨敗を喫したものの、過去の成績を見るより明らかにGII番長。GIIでは【2.1.0.0】と申し分ない成績を収めており、サートゥルナーリア産駒でもある。軸候補の1頭。
・ゼンダンハヤブサ
10番人気1着の前走小倉記念には驚かされたが、当時はイン有利のトラックバイアスで1枠1番から終始ロスのない競馬ができた。開催が進んだ札幌は差し馬の台頭が目立ってきており、パーフェクトなレース運びだった前走の再現を望むのは酷に映る。
・ピンクジン
3勝クラスですら馬券外が続く現状。厳しい。
・ホウオウビスケッツ
フタ桁着順が続く現状だが、良馬場の洋芝は【2.0.0.0】と負け知らず。昨年の札幌記念は馬場悪化が影響したレースでもあり、巻き返しの余地はありそうだ。
・マイネルモーント
稍重の前走七夕賞は馬場と1000m通過57秒8のハイペースが味方した印象。一度使われた洋芝は12着と大敗を喫しており、連続好走へのハードルは高いと言わざるを得ない。
・マジックサンズ
NHKマイルC以降は馬券外が続く馬。函館記念は捌きに手間取ったとはいえ突き抜けるほどの手応えとは言えず、相手強化のここは苦戦が予想される。
・レディネス
キャリアを通じて惨敗が多くムラ駆け傾向。ただ良馬場では【3.0.0.3】、日本ダービーと休み明けの甲斐路Sを除いて大崩れがなく、芝1800mの元町Sは1分44秒7の好時計だった。穴候補に一考。
・ローシャムパーク
3年ぶりの洋芝参戦となる馬。函館記念1着なら適性を疑う余地はないが、今回は前走海外GIを経ての出走。2025年以降は斤量58キロ以上の良績がなく、ここは叩き台が濃厚とみる。
Winsightより一部編集・転載(2026年8月13日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
馬柱の隅々まで徹底分析を行い、確かな精度で軸馬・妙味馬を抽出する「馬柱探偵」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。















