スペイン代表MFロドリ、マンチェスター・シティ強さの秘訣は「最高の己を追求すること」三冠導くCL決勝ゴールは「比べられない」

昨季の三冠王者で「プレシーズン・アジア・ツアー 2023」のため来日中のマンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリが25日、都内で取材に応じた。

■クラブ、代表でタイトルに貢献

今や世界最高のアンカーと称されるロドリは、昨季マンチェスター・シティのプレミアリーグ、FAカップに貢献し、クラブ初となる欧州チャンピオンズ・リーグのタイトルも獲得。三冠の立役者のひとりとなったほか、スペイン代表としてもUEFAネーションズリーグのタイトルを奪取した。

ロドリは選手として優勝する意味について、「選手としては最高の達成感。クラブとしては史上初で、スペイン代表としては10年単位で何も取れてなかった」と充実感を漂わせた。

欧州CL決勝のインテル戦では決勝ゴールも決めたロドリは、「決勝戦（のゴール）は重要性があった、比べることができない。（準々決勝の）バイエルン戦もありましたが、比べようもなくファイナルだった」と述べ、自身にとってもチームにとっても価値のある得点を振り返った。

新シーズンも王者獲得に向け挑むマンチェスター・シティは、毎年後半にかけて調子を上げてくる傾向が見られる。

後半戦に強い秘訣を聞くと「特別な何かではない。タイトルの本気度の高い戦いはシーズンの後半にある。経験上私たちはこれを熟知している。そういうなかで求められるのは最高の自分を引き出し、それを証明すること。それを私たちは経験を通して身につけていっている」と語る。

さらに、「私たちが基本としている最高の己であり続ける、そのことを追及させていくことが私たちのアイデンティティの根幹にある」とコメントし、チームとして常に最高の姿を見せる姿勢が勝負どころでの好結果を生んでいると明かした。

マンチェスター・シティは26日に国立競技場で、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンと顔を合わせる。

文●井本佳孝（SPREAD編集部）