アトランタ・ブレーブスのニッキー・ロペスが12日(日本時間13日)、ニューヨーク・メッツとのダブルヘッダー第1試合に「9番・遊撃」で先発出場。1本塁打を含む6打数4安打5打点の大爆発に加え、9回には3番手としてマウンドへ上がり、メッツ打線を無安打無失点に抑えた。完璧な“二刀流”を披露し、ファンも「大谷2世」「大谷Jr.」「MVP」などと記し、盛り上がっていた。試合はブレーブス打線が爆発し、21-3で大勝した。
◆【実際の映像】“シン・二刀流”が爆誕 ブレーブス・ロペスのピッチングに「信じられない」と称賛
■移籍後初先発でいきなりの大暴れ
“シン・二刀流”が爆誕した。トレード期限間際にカンザスシティ・ロイヤルズからブレーブスに加わったロペスは、この日が移籍後初先発。「9番・遊撃」で出場すると、第1打席でいきなり適時二塁打をマーク。続く第2打席でも左前へ適時打を放つと、9回の5打席目では右前打、そしてこの回打者一巡で回ってきた6打席目には1号3ランを叩き込んだ。
6打数4安打5打点と大暴れすると、大量リードで迎えた9回には3番手としてマウンドに上がった。先頭の8番D.J.スチュワートを四球で歩かせたものの、後続を中飛、右直、右飛に打ち取り、無安打無失点で試合を締めた。投じた12球中8球がストライクという安定した投球に対して、SNSも喝采。ファンからは「大谷2世」「彼は大谷なのか?」「私のMVP」などの声があふれた。
■球団公式「すべてをやり遂げた」
打って投げての大活躍に対し、ブレーブス公式は「4安打5打点で、9回の登板も無失点…。ロペスは文字通り今日すべてをやり遂げた」と称賛。大谷ファンを公言する『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏も「私は野球界で最も優れた2人の 二刀流選手と友人です」とつづり、「ア・リーグ = 大谷翔平、ナ・リーグ = ニッキー・ロペス」と記した。
また、米メディアによると、今季本塁打と無失点投球を同一試合で記録した選手は4月20日(同21日)のウィリ・カストロ(ミネソタ・ツインズ)、6月22日(同23日)のアイザイア・カイナーファレファ(ニューヨーク・ヤンキース)、8月3日(同4日)の大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)と3人おり、ロペスが今季4人目だという。
■WBCでは大谷から安打を放つ
ロペスは3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではイタリア代表として参戦。侍ジャパンと激突した準々決勝では、先発の大谷から左安打を放つなど3打数1安打1死球と気を吐いていた。
昨年8月のロサンゼルス・ドジャース戦でも登板し、この時は1イニングで2本のソロ本塁打を打たれていたロペスだが、今回は見事に抑え切った。オールスター選手がそろうブレーブスの内野陣に割って入るのは至難の業で、託されているのはバックアッパーの役割。出場機会を増やすためにも二刀流に本格挑戦する日が来るかもしれない。
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