アトランタ・ブレーブスのマット・オルソンは22日(日本時間23日)、本拠地でのニューヨーク・メッツ戦に「4番一塁」で先発出場。4打数ノーヒットで、打率.266。一時は快調にアーチを量産するも、ここ8試合で本塁打なしの足踏み状態が続いている。
一方で、チームは直近10試合で7勝3敗と好調をキープ。この日も3-2で勝利し、今季81勝目。貯金「37」でナ・リーグ東地区首位を独走している。
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■破壊力抜群、9選手が二桁本塁打
オルソンはここまで両リーグトップタイの43本塁打をマークし、自身キャリアハイのシーズンを送っている。リーグこそ違えど、ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平との“本塁打王争い”がクローズアップされるなど何かと話題だが、ここ8試合はノーアーチ。わずか4安打と勢いにやや陰りが出始めている。
しかし、これで崩れないのが“世界最強”の強力打線を誇るブレーブス。チーム打率.273、239本塁打、697打点はいずれも両リーグでナンバーワン。平均OPSは驚愕の「.843」で、チーム防御率3.84もメジャー全体で6位と、2年ぶりの世界一奪還へ死角が見当たらない。
両リーグで唯一200本を超えるチーム本塁打は、43本のオルソンを筆頭に、オースティン・ライリーが29本、ロナルド・アクーニャJr.とオジー・オルビーズが28本、マルセル・オズーナが27本と錚々たる成績で「25本塁打以上が5人」は球団史上初の大記録。さらにはショーン・マーフィーと、先週の週間MVPエディー・ロサリオが20本、10本超えもふたり、計9選手が2桁本塁打という、とてつもない破壊力を持つ。
エンゼルス大谷は、現在43本塁打でオルソンと並び両リーグトップ。盟友マイク・トラウトの長期離脱の間にチームは瓦解、わずかひと月であっという間にポストシーズン争いから転げ落ちた。主砲の不振をものともしないブレーブスを見ていると、同じ本塁打王でもここまで置かれた境遇が違うものかと驚かされる。
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文●SPREAD編集部