今週は世代最初のマイル重賞、新潟2歳Sが行われ、大物候補との呼び声が高いアスコリピチェーノなど、楽しみなメンバーが揃った。来年のクラシック候補誕生となるか注目だ。
今週も新潟、小倉、札幌の新馬戦(芝・ダート)の中から、東西の注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。
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■ディスペランツァ
新馬勝ち期待度 ★★★★☆
牡 (栗)吉岡辰弥
父:ルーラーシップ 母:ルパン2
26日小倉2歳新馬(芝2000m)でデビュー。今年の共同通信杯を制し、皐月賞では1人気3着と好走したファントムシーフの半弟にあたる。7月中旬に入厩し、ここまでは坂路とウッドコースを併用して入念に乗り込まれ、好感の持てる仕上がり。先週19日には栗東CWコースでラスト1F11秒2と抜群の切れ味。23日の最終追い切りは、坂路で古馬3勝クラスと併せ、4F57秒0~1F13秒0の時計で併入し、態勢は整っている。半姉ルピナスリードは4勝をマークしてオープン入りを果たしており、新馬は2着も2戦目で勝ち上がった。ファントムシーフはデビュー戦Vと、早い時期から勝ち上がれる血筋。ここはメリオーレム、リンドバーグなどがライバルとなりそうだが、イタリア語で「希望の光」という意味で名付けられた本馬が、ターフ・スポートの希望の光になることを期待して、デビューから注目したい。
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著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。