11月5日に東京競馬場で行われる第61回アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)のデータを紹介する。
昨年3着で京都大賞典9着から巻き返しを図るヒートオンビート、昨年の2着馬で約11カ月ぶりのレースとなるハーツイストワール、3勝クラスを制して重賞初挑戦のレッドバリエンテやチャックネイトらがエントリー。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■狙いは夏を越えて“グンと成長”した4歳馬
過去10年、宝塚記念、天皇賞・春、ダービーといった春のGI組が好調。ただし、そもそも出走数が少ないので、出走があればしっかりマークしておくべき存在となる。今年のメンバーでこのローテーションで臨めるのはヒュミドールだけ。同馬は天皇賞・春10着からの始動戦。同組は前走の着順に関わらず、当日上位人気に推されていれば好走しやすい。2021年1番人気のオーソリティは1着、20年1番人気のユーキャンスマイルは4着、16年4番人気のアルバートは2着と最低でも掲示板を確保し、2桁人気馬の2頭は大きく負けていた。
・宝塚記念【2.0.0.4】
・六社S【1.2.2.3】
・オールカマー【1.2.1.17】
・天皇賞春【1.1.0.3】
・アイルランドT【1.0.1.4】
・ダービー【1.0.1.1】
・目黒記念【1.0.0.7】
・オクトーバーS【1.0.0.9】
・札幌記念【0.1.1.0】
・京都大賞典【0.1.0.24】
・丹頂S【0.1.0.26】
・ケフェウスS【0.1.0.1】
・札幌日経【0.1.0.2】
・新潟記念【0.0.1.7】
・ムーンライト【0.0.1.2】
・日本海S【0.0.1.0】
・ラジオNIKKEI賞【0.0.1.0】
次点は六社S組。連対率37.5%、複勝率62.5%をマークする。東京2400mで行われるだけあって舞台適性の高さが活きるのだろう。また六社Sを含めた3勝クラス組で見ても、前走2200m以上のレースだった馬に限ると【2.2.4.8】連対率25.0%、複勝率50.0%。距離適性が窺えるローテーションが好材料だ。また5歳馬は【0.1.2.6】と悪くないが、4歳馬は【2.1.2.6】と好成績。これらに該当するレッドバリエンテやチャックネイトの勢いには逆らいたくない。
続くのはオールカマー組。複勝率19.0%は若干心許ないが、4歳馬は【1.0.1.2】、単勝回収値122、複勝回収値180と高値安定。一方で5歳馬は【0.1.0.6】、6歳馬も【0.1.0.5】と単複回収値がともに50以下と年長馬が低調となっている。除外対象だが、出走が叶えばゼッフィーロには重めの印が必要か。
■実績上位馬に不安材料
注意しておきたいのは京都大賞典組。当日3番人気以内の馬はいなかったが、それでも【0.1.0.24】複勝率4.0%はいただけない。ヒートオンビートをはじめ、アフリカンゴールド、マイネルウィルトス、インプレスには厳しいデータだ。
天皇賞・春3着の実績があるテーオーロイヤルや昨年2着のハーツイストワールはジャパンC以来となるレース。GII大将のヒートオンビートは相性の悪いローテと、実績上位馬には不安材料が多い。今年のメンバーなら格より勢いを重視するのが得策かもしれない。
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文●SPREAD編集部