目次
■チャックネイト
【中間調整】父ハーツクライ、母は米GI馬という社台ファーム生産の良血馬。体質の弱さ、気性の難しさがあり出世は遅れたが、ここまで5着以下なしと堅実に駆けている。去年夏にノドの手術、今年春に去勢手術を施したことで持てるポテンシャルをより発揮できるように。前走、3カ月半の復帰戦だった六社Sは走りにくい重馬場、それに直線で狭くなるシーンもありながら接戦を制し、3勝クラスを卒業。本格化を物語る勝利内容だった。
◆【アルゼンチン共和国杯2023予想/追い切り診断】ゼッフィーロと同評価「A」は“2桁人気”の爆穴 「馬券圏内突入の可能性」
過去2走、休み休み走ってきた馬だが、体調面順調ということで中3週のアルゼンチン共和国杯で重賞初挑戦へ挑むことに。在厩で調整が続けられている。10月22日の初時計で14-14ペースの入りとはいえ、実力馬ヒシイグアスと併せられ追走併入。辛勝だった前走の反動はしっかり抜けたようだ。1週前追いのウッド併せ馬では2歳馬を相手に速い時計で追走併入。やや手応え見劣ったが、これは相手(サトノオラシオン)が走り過ぎただけだろう。
【最終追い切り】レース当週の追い切りにはJ.モレイラ騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。序盤からある程度出していく、意欲的な3頭併せを行い、先行2頭にスムーズなコーナーワークから取り付いていく。ラストはギリギリまで仕掛けを待ってから鋭く伸ばされ2頭と併入した。
【見解】稽古で派手に動かなかった馬だが、先週今週と水準以上の時計で動けており、まさに本格化、覚醒の時を迎えた感がある。道中の落ち着きぶりはこれまでにないレベルだし、併せ馬で相手をロックオンした際の気迫も十二分。モレイラ騎手は“抽選通れば”の条件だったゼッフィーロへ乗ることとなったが、目下の充実度ならセカンドプランとして騎乗する大野騎手鞍上でも好結果に期待していい。
総合評価「S」
アルゼンチン共和国杯2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】ゼッフィーロのモレイラJ“連対100%”条件合致 前日2桁人気にも馬券内率66.7%の大チャンス到来
追い切り診断
◆【追い切り診断】ゼッフィーロと同評価「A」は“2桁人気”の爆穴 「馬券圏内突入の可能性」
◆【追い切り診断】ヒートオンビートより高評価の注目馬 「前走以上の着順があって驚けない」
◆【追い切り診断】人気一角の実績馬に辛口「B」評価 「ラストはもっと切れて良かったが……」
データ攻略
◆【データ攻略】モレイラ想定の2頭 ゼッフィーロとチャックネイトの「100 or 0%」
◆【データ攻略】「80 or 0%」該当はヒートオンビートと”想定10人気以下”
穴馬予想
◆【穴ライズ】「末脚はヒートオンビートと遜色なし」 想定“10人気”前後の盲点
◆【穴ライズ】「チャックネイトより低評価は妙味」 前日“6人気”前後の刺客
◆【穴ライズ】「ゼッフィーロにも劣らない府中巧者」 単勝オッズ“30倍台”の爆穴
◆【WIN5】メインは想定“2桁”オッズの伏兵含め3頭 大荒れみやこSは「一点突破」
血統予想
◆【血統予想】想定6人気以下に「単回収値300超」 “押さえるべき”激走候補
11/4~5 重賞全頭診断
◆【アルゼンチン共和国杯2023/全頭診断】想定8人気以下に「3.1.1.1」 ”押さえるべき”穴馬候補
◆【みやこS2023/全頭診断】「4.4.0.1」条件発動の想定4人気以下 セラフィックコールに全幅の信頼は……
◆【京王杯2歳S2023/全頭診断】昨年は3連単222万馬券 「3年前の勝ち馬がフラッシュバック」する有力馬
◆【ファンタジーS2023/全頭診断】「経験値も十分で死角の少ない馬」 混戦を断つ軸馬候補
ローテ・脚質など
◆【前走ローテ】ヒートオンビートに「0.1.0.24」 “馬券内率62%”該当馬は……
◆【脚質傾向】ゼッフィーロの取捨は”出走頭数” 今年はハイかスローか
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。