■プラダリア
【中間調整】3歳時に青葉賞を制し重賞初勝利。その後、昨年の京都記念で3着に入るなど渋太い活躍を続け、昨年秋の京都大賞典で古馬になっての初めての重賞タイトルをモノにした。そこから2カ月半の休養を挟んで臨んだ前走・有馬記念は直前のハードトレが裏目に出たのか本番前に大きくイレ込んでしまい、外枠の不利もあって最後にパッタリ止まっての14着に終わっている。
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有馬記念で大敗したダメージは少なく、予定通り前年に健闘した京都記念に向かうことに。短期放牧を挟んで1月21日からトレセンで時計を出し始めている。1週前は池添騎手を背に3歳未勝利を外からマクり上げる、意欲的な内容を消化。序盤は意識的にゆっくり入ることができており、折り合い面の進境は大きそう。ラストは手応えでやや見劣りはしたが、先行馬をあっさり抜き去っての先着を果たした。
【最終追い切り】レース当週には池添師が騎乗、坂路を単走で追われた。序盤から集中した雰囲気で、ブレの少ないフォームで登坂。機敏に手前を替えてからの加速も鋭く、余力十分のまま長くいい脚を使った。
【見解】昨年3着時は最終追いがCWで、今回は坂路。このあたりが気になるが、青葉賞は坂路最終追いで勝利しているし、なにかトラブルがあったものではないだろう。昆師と横山典騎手が話し合い、掛ける負荷の加減を場面で決めているのかもしれない。なんにせよ最終追いでの力強い伸びは目を惹くものがあり、昨年と同じぐらいの状態で走れそうだ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。