日本時間30日深夜、UAE・メイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は7競走に、日本から大挙23頭が参戦。ここでは、日本馬が最も得意とする舞台、第7レース・ドバイターフ(GI・芝1800m)を攻略する。
◆【ドバイターフ2024予想/馬単7点買い目】「ドウデュース以上のベスト舞台」 GI初制覇も視野に妙味十分の◎本命
■ロードノースをはじめ海外勢は強敵揃い
過去10年で5勝2着4回3着3回と、日本馬がドバイワールドCデーで一番強い舞台となるドバイターフ。しかし、今年は海外勢も多士済々メンバーで、一筋縄ではいかないだろう。そんな中、レース4連覇の偉業を目指すロードノースが今年も高い壁となれるのか注目を集める。
8歳を迎えた今年も、一昨年、昨年と同様にウィンターダービーを叩いての参戦。その前走でも2着に好走しており、大きな衰えは見られず、得意舞台で真価を発揮できる状態にはある。とはいえ、過去のドバイターフ史上、8歳馬の優勝は皆無で、前人未到の3連覇を果たしたロードノースといえども“ガス切れ”する頃合い。ノーマークにはできないが、中心に据えるのは危険な気がする。
名門A.オブライエン師が送り出すルクセンブルクは、出走メンバー中レーティング2位の実力者。昨年のタタソールズゴールドC以来勝ち星に見放されているが、愛チャンピオンSではオーギュストロダンの2着、香港Cではロマンチックウォリアーの2着と、世界の強豪を相手に差のない競馬を見せており、いつ勝ってもおかしくない馬だ。
面白そうなのは、ロードノースと同厩舎のナシュワ。GI3勝はすべて牝馬限定戦で挙げたものだが、昨年の英インターナショナルS2着や、愛チャンピオンSでは、前記ルクセンブルクに迫る3着など、牡馬を相手にも差のないレースを見せており、ここでも十分太刀打ちできそう。2頭出しの人気薄という意味でも、積極的に狙ってみたい。
■同期のライバル2騎、分があるのは……
日本の大将格ドウデュースは、武豊とコンビ復活となった有馬記念で、見事に復権を示してくれた。イクイノックスを破ってダービー馬に輝くなど、世代を引っ張ってきた存在が、昨年は無念の取り消しとなったドバイターフで無念を晴らしたいところ。
有馬記念は快勝だったが、道中は行きたがるような素振りを見せており、やや距離は長い印象。左回りワンターンで直線の長い1800mはぴったりの印象で、末脚爆発のシーンもありうるが、過去の海外遠征では結果を残せておらず、相性の悪さが引っ掛かる。
それならば、同じ日本勢からダノンベルーガのほうを上位に取りたい。なかなかGIに手が届かない同馬だが、昨年のドバイターフでは後方から進めて、直線では馬群をさばくのに少し手間取り、完全に脚を余した格好での2着ゴール。スムーズならばロードノースを破っていた可能性も高い。ドウデュース以上に、左回りワンターン1800mがベストの可能性を秘めている。
近3走は国内で走り、馬券圏内に届いていないが、リアルスティールやパンサラッサがこのレースでGI初制覇を果たしているように、海外でGIに初めて手が届く馬も多く、そのパターンに当てはまりそうな予感が漂う。ドウデュースと同じ父ハーツクライがドバイシーマCを快勝したのは5歳の春。ここは5歳の同期ドウデュースより、人気の面でも妙味がありそうなダノンベルーガに食指が動く。