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【MLB】DH専念の大谷翔平がMVPを獲得する可能性はあるか 米敏腕記者「ジャッジのように圧倒的なシーズンを送れば……」と“条件”提示

【MLB】DH専念の大谷翔平がMVPを獲得する可能性はあるか 米敏腕記者「ジャッジのように圧倒的なシーズンを送れば……」と“条件”提示
ドジャースの大谷翔平(C)Getty Images

米スポーツメディア『ジ・アスレチック』が5月31日(日本時間6月1日)、「大谷翔平がDHとしてナ・リーグMVPを獲得する可能性」というテーマの記事を掲載。これまでDH専門の打者がMVPに選ばれたことはこれまで1度もないが、大谷翔平投手が歴史を変えるのか。今季もまたMVP論争が白熱しそうだ。

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■投票者はDHを“半分の選手”と見なす傾向

昨年9月、2度目の右肘手術を受けた大谷。現在は投手復帰へ向けてリハビリを続けており、今季はDHに専念。ただ、メジャーにおいてDH専門の打者がMVPを受賞したことは、これまで一度もない。

今回、敏腕記者として知られる『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタール氏が、前例を破り、大谷が3度目のMVPを獲得することができるのか考察した。

同記者は冒頭「日本ではオオタニが新たな歴史を作るかもしれないと騒いでいるが、その可能性は極めて低い。それほどMVPでDHには投票しないというバイアスは強い」と指摘。その理由として「全米野球記者協会のMVP投票者は、DHを“半分の選手”とみなすことが多い。逆に2021年と23年にMVPを獲得したオオタニは2人分の選手と見られていた。チームにとって価値がある選手というのは、攻撃力と守備力が高いという考えがある」と説明した。

大谷はOPS1.011(現地5月30日時点)でリーグトップに立っているが、開幕直前に遊撃にコンバートされたムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)はチームへの貢献度という面でも評価が高く、MVP争いにおいて最有力とされている。

■本塁打記録を更新するような数字が必要

では、大谷がベッツを上回る可能性はあるのか。同記者は「オオタニがベッツを打ち負かすためには、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)が22年に行ったことと同じことをする必要がある。それは、圧倒的で支配的なシーズンを作り上げ、投票者に“他の選択肢がない”と感じさせることだ」とした。

22年のジャッジはア・リーグ新記録となる62本塁打を放ち、歴史に名を刻んだ。出塁率と長打率でリーグトップに立ち、OPSでも大谷を236ポイント上回った。一方の大谷は打撃だけでなく投手としても奮闘し、166イニング投げて防御率2.33を記録。しかしMVP争いでは投票者30人のうち28人がジャッジを1位に推した。

「仮にオオタニがOPS1.100付近に達し、ベッツが.900前後で終えたとしても、それくらいの差ではベッツが遊撃手として合格点を取っている限り、オオタニがMVPを取ることは難しい」と説明。それでも「(DH専門の)オオタニがMVP争いで話題に上がること、それ自体が彼の並外れた能力を示す証拠でもある。DHで史上初の受賞者が出るとすれば、それはオオタニだ」と結んだ。

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