【セントウルS】勝率70%の1人気、信頼できるのはピューロマジックかママコチャか 伏兵一角に“馬券内率63%”浮上「高配当メソッド」

【セントウルS】勝率70%の1人気、信頼できるのはピューロマジックかママコチャか 伏兵一角に“馬券内率63%”浮上「高配当メソッド」
[過去10年]セントウルステークス2024の人気傾向

8日に中京競馬場で第38回セントウルS(GII、芝1200m)が行われる。

今年は、葵S、北九州記念と重賞連勝中のピューロマジックや、アイビスサマーダッシュを制したモズメイメイなどサマースプリントシリーズ王者を狙う2頭をはじめ、スプリンターズS覇者のママコチャ、ヴィクトリアマイル勝ちのテンハッピーローズといったGI馬、重賞3勝のトウシンマカオら快速自慢が集結し、見応え十分の一戦となりそうだ。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■中京開催でも人気サイドが堅い

過去10年で1番人気が7勝9連対と、信頼に足りうる成績を収めており、馬券外だったのは昨年のビッグシーザー(10着)のみ。3歳馬は【1.3.1.10】と決して良い成績ではなく、2014年以降、1番人気に推された3歳馬は同馬だけで、前走の葵Sが3着で初の古馬混合戦だったビッグシーザーは過剰人気だったと言えるかもしれない。よって、これまでの実績を加味されて1番人気に支持された馬は、「連対は堅い」と判断していいだろう。ちなみに、今年のように中京開催となった2019~2022年の3年間も人気傾向に変化はない。

今年は3歳馬のピューロマジックか、スプリンターズS勝ち馬のママコチャが1番人気に推されそう。ピューロマジックは葵S→北九州記念と勝利しており、ビッグシーザーとは実績が異なるが、前走・北九州記念勝ち馬の成績は2000年以降で見ても【1.0.1.7】と微妙。初の中京コース、開催が進んで傷みが出ている今の馬場状態で逃げ切れるか、懸念材料は少なくない。一方、ママコチャはGI馬。叩き良化型だが、中2週で本番スプリンターズSを迎えることからも、ある程度のデキで仕上げられるはずで、やはりこちらに軍配が挙がりそうだ。

とは言え、2番人気も勝利こそないが【0.4.2.4】複勝率60.0%を記録。1+2人気が揃って好走したのは10回中5回、ワンツー決着は3回あり、いずれにしても軽視できない存在になる。

■伏兵は前走成績重視

3番人気が不調のため、4~5番人気が1勝3着5回。6~9番人気も2着3回3着2回と好走多数。4~9番人気が1頭のみの好走は10回中6回、2頭揃っての好走が2回となっており、2列目からしっかり配置しておきたい。

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4~9番人気のうち、好走馬が多いのは単勝7.0~19.9倍のゾーンで【1.2.5.24】。このうち、前走OPクラスで4着以内だった馬が【1.1.5.4】複勝率63.6%、複勝回収値194と高値安定。テンハッピーローズ、ヨシノイースターやモズメイメイは直近の活躍に比べて人気が落ち着きそうで、伏兵の役割を果たしてくれそうだ。

2桁人気馬は直近10年では3頭、2000年以降で見ても計7頭が好走。好走馬7頭のうち5頭が逃げ先行馬で、また7頭のうち5頭が斤量55キロ以下の牝馬と、よくある穴馬の激走パターン。しかし、今年は差し馬の牝馬ばかりでピューロマジックが逃げ脚質だけに、大穴狙いは禁物かもしれない。

単勝の平均配当は1863円だが、2桁人気馬が勝利した2年を除けば374円。馬連の平均配当は6773円、2桁人気馬が連対した3年で万馬券、その他は人気サイドの堅実さから3桁配当が3回、10~30倍台までが4回となっている。

3連複の平均配当は1万7601円で、2桁人気馬が連対した3年を除くと5514円。3連単は15万9170円で、2桁人気馬が連対した3年を除くと2万1546円となっており、人気サイドの頭固定が可能なレースである点を鑑みると、「馬連と3連単」か「馬単と3連複」などで補完し合う馬券がベターとなりそうだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。