卓球の「WTTチャンピオンズフランクフルト」は9日、女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同4位の王芸迪(中国)と対戦。2-4で敗れ、決勝進出を逃した。
◆「コート上では緊迫感があった」張本美和を撃破の王芸迪が振り返った勝因 2度の敗戦から得た“教訓”「決断力が足りなかった」
■今季2敗の相手が見せた意地
今大会女子シングルスでは4人の日本選手が名を連ねたなか、張本美は何卓佳(中国)に勝利して唯一の4強入り。今年の「ITTFワールドカップ2024」、「ITTFアジア卓球選手権2024」でそれぞれ勝利している王芸迪との戦いとなった。
試合は序盤から緊迫感のある戦いとなり、張本美、王芸迪ともにバックでの堅いラリーから機を見た両ハンドでの攻撃も織り交ぜる。そのなかでも気迫が感じられた王芸迪が第1ゲーム、第3ゲームを奪うなど、先手を取りながら張本美と対峙する。
勝負のカギを握ったのが第5ゲーム。張本美は6-10とビハインドされた状態で3連続ポイントを奪い9-10と1点差に迫り、王芸迪のタイアウトを引き出した。それでも直後のポイントをものにしたのは王芸迪。世界4位が意地を見せた形で、第6ゲームもものにして決勝進出を決めた。
前回の「WTTチャンピオンズモンペリエ」では大藤沙月(ミキハウス)に決勝で敗れたものの、ファイナルに名を連ねた張本美。「WTTファイナルズ福岡2024」での活躍も期待されるなか、日本勢最高位でフランクフルトの戦いを終えた。
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