卓球の国際大会「WTTチャンピオンズ横浜2026」は6日、神奈川県の横浜BUNTAIで女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング3位の張本美和(木下グループ)は、同12位の陳熠(中国)と対戦。ゲームカウント3-2で勝利し、準々決勝進出を決めた。
◆卓球日本勢対決はフルゲーム死闘 張本美和は白星も「終わったと思った」惜敗の橋本帆乃香は「相手の対応力が高かった」【WTTチャンピオンズ横浜2026】
■序盤に苦戦も見せた対応力
5日の1回戦で橋本帆乃香(デンソー)とのフルゲームにわたる死闘を繰り広げた張本美。迎えた2回戦でも、ジュニア時代から対戦経験豊富な中国の21歳・陳熠とのフルゲームの激闘となった。
張本美は、幼いころから対戦を重ねてきた陳熠について「両ハンドがうまく、手足も長くて、何でも拾ってくる選手。そういうタイプは、あまり得意ではないです」と印象を語った。立ち上がりから、180センチのリーチを誇る陳熠の広範囲にわたる守備に苦戦を強いられ、第1ゲームは10-9で使ったタイムアウト後のポイントも奪われ、11-13で落とす。第2ゲームも失い、橋本戦同様に追い込まれた。
しかし、ここから見せたのが18歳の修正力だった。ラリーのコース取りや緩急を加えるなど変化を試み、第3ゲームを11-5で奪取。巧みなフリックやサービス、フォアでの強打など多彩な技を織り交ぜながら踏みとどまった。
それでも、第4ゲームは6-5のリードから連続失点し、この試合2度目のYGサービスも対応された。陳熠にマッチポイントを握られ、「マッチポイントを取られた瞬間に、『嫌だ、本当に終わってしまうかもしれない』と思った」と敗戦も頭をよぎる攻防となった。
それでも10-10と追いつくと、会心のサービスエースを沈め、12-10で取り切った。最終第5ゲームではチキータを仕掛けるなど強気の攻めが功を奏し、中盤以降はペースを掌握。11-5で奪取し、再びフルゲームを制した。
第1シードとして挑む今大会の張本美だが、橋本との1回戦、陳熠との2回戦ともに敗戦が脳裏をよぎる展開に。不安な気持ちと戦いながらも、最後は極限での集中力と対応力を見せており、18歳の精神力の強さを改めて証明する戦いとなっている。
準々決勝では8日、申裕斌(韓国)とスリージャ・アクラ(インド)の勝者と対戦予定。優勝争いを懸けた戦いが幕を開けることになる。
昨年は張本智和(トヨタ自動車)が優勝を飾り、「お兄ちゃんの優勝はかっこいいと思った」と感じたという張本美。修羅場を潜り抜け続ける18歳の女子エースが、兄に続く形でタイトル争いに絡んでいくのか。その戦いに熱い視線が注がれる。
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