【有馬記念2024特集】出走予定・ファン投票・枠順、予想オッズetc. 20年ぶりの秋古馬三冠にドウデュースが挑む お役立ち馬券攻略ガイド

ドウデュース/2024年ジャパンカップ(C)ロイター
ドウデュース/2024年ジャパンカップ(C)ロイター

第69回有馬記念(22日/GI、中山芝2500m)には、ダービー馬ダノンデサイル、菊花賞馬アーバンシック、宝塚記念馬ブローザホーン、エリザベス女王杯馬スタニングローズらが出走予定。さらに昨年春の天皇賞馬ジャスティンパレス、GI2勝スターズオンアース、大阪杯馬ベラジオオペラら、豪華メンバーが中山に集結する。なお、秋古馬三冠制覇に王手をかけラストランを予定していたドウデュースは20日土曜、無念の出走取消。大本命不在でグランプリを迎えることとなる。

ここでは「有馬記念2024」の出走予定馬、ファン投票結果、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。

 

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ドウデュース/2023年有馬記念(C)Toshihiko Yanagi

【有馬記念2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

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■「有馬記念2024」出走馬

ドウデュースが有馬記念を右前肢ハ行で出走取り消し 友道師「ファンの皆さんに申し訳ない」 引退式は中止

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枠番馬番馬名性齢斤量騎手予想オッズ予想人気厩舎
11ダノンデサイル牡356.0横山典弘4.22栗東・安田翔伍
12ドウデュース(出走取消)牡558.0武豊栗東・友道康夫
23アーバンシック牡356.0C.ルメール2.81美浦・武井亮
24ブローザホーン牡558.0菅原明良29.311栗東・吉岡辰弥
35ベラジオオペラ牡458.0横山和生8.53栗東・上村洋行
36ローシャムパーク牡558.0T.マーカンド20.48美浦・田中博康
47スターズオンアース牝556.0川田将雅13.66美浦・高柳瑞樹
48レガレイラ牝356.0戸崎圭太11.34美浦・木村哲也
59ディープボンド牡758.0幸英明33.412栗東・大久保龍志
510プログノーシス牡658.0三浦皇成15.57栗東・中内田充正
611ジャスティンパレス牡558.0坂井瑠星12.15栗東・杉山晴紀
612シュトルーヴェセ558.0鮫島克駿81.114美浦・堀宣行
713スタニングローズ牝556.0R.ムーア23.79栗東・高野友和
714ダノンベルーガ牡558.0松山弘平92.315美浦・堀宣行
815ハヤヤッコ牡858.0吉田豊35.113美浦・国枝栄
816シャフリヤール牡658.0C.デムーロ27.910栗東・藤原英昭

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※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
◆【有馬記念2024予想/オッズ傾向】単勝2.9倍以下は「5.2.1.1」と圧倒 トリッキーなコースで“関東騎手騎乗馬”に妙味

追い切り評価:ベラジオオペラ

【最終追い切り】レース当週はあらためて上村師が騎乗し、CWで併せ馬。負荷はここまでに十分過ぎるほどに掛かっており、今週は微調整程度で大丈夫。目標馬をキャッチアップする際に気持ちがグンと入ったようだが、そこで指揮官がしっかり我慢させる。直線でも力を溜めこむことを教えるように併走を続け、そのまま併入とした。少しでも促せば突き抜けそうな雰囲気にあり、精神面は最高潮の状態か。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/追い切り診断】前走から一変で最高評価「S」 精神面は最高潮、体調面も過去最高レベルで「今回の舞台はドンと来い」

追い切り評価:ディープボンド

【最終追い切り】レース当週も幸騎手が騎乗し、CWで終い重点の単走。道中はベテランらしく落ち着き払って進んで行く。直線でやはりズブいが、グイグイと負荷を掛けられると馬はそれに応えていい伸びを披露した。体を大きく使えており、迫力は前走時を凌駕。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/追い切り診断】GI未勝利馬に高評価「A」 前走時を凌駕する気迫と「この秋最速時計」で大駆け警戒

追い切り評価:シャフリヤール

【最終追い切り】レース当週は西塚騎手が騎乗し(本番はC.デムーロ騎手)、芝コース単走。やはりというか道中はフワフワし、気迫に物足りなさを感じさせる。直線でも鞍上がおっつけるような場面があり、走りのバランスや脚捌きの鋭さなどはさすがのものがあったが、気持ちの面でどうかという内容だった。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/追い切り診断】堅実に駆ける安定株に「B」の低評価 “普段はやらない”一杯追いの裏にある「気迫の物足りなさ」

■「有馬記念2024」過去10年データ

前走ローテ

[過去10年]有馬記念2024の前走ローテ

[過去10年]有馬記念2024の前走ローテ

1年の総決算となる有馬記念は「グランプリ」と冠するだけあり、好走歴のある前走ローテにも豪華なレース名が並ぶ。

そのなかでもジャパンカップと天皇賞・秋が3勝で最多の勝ち馬を輩出し、続いて菊花賞からが2勝、以下アルゼンチン共和国杯と豪G1コックスプレートがそれぞれ1勝ずつ。今年はこれらすべてのレースから出走予定馬がいる状況となっている。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/前走ローテ】ドウデュースの連覇に「0.1.1.3」の黄信号 逆転候補は“名馬の足跡”を歩む1頭

血統傾向

小回り&非根幹の中山2500mということで、基本的には位置を取った馬の方が有利なレース。そして「リファールな先行馬」が強いレースでもある。

古くはハーツクライ(母母父リファール)がディープインパクトを下した05年が代表例。最近だとジェンティルドンナ(リファール4×4)やキタサンブラック(リファール4×4)、イクイノックス(リファール5+5×4)もそうだし、直線向いた時点で好位置にいたということであれば、ドウデュース(リファール4×4)もこれに当てはまる。

令和の時代ともなるとリファールも血統表の奥の方に引っ込んでいることがほとんどで、リファールを1本引いているからどうこうという話ではないものの、例えばディープやハーツを使ってリファールのクロスをデザインした先行馬はかなり推せる印象。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/血統展望】ドウデュースに迫る“最高打点”を誇る穴馬 大一番で覚醒する「リファールの血」に警戒

人気・配当傾向

過去10年、1番人気が【5.1.1.3】で馬券外に沈んだのは2015年のゴールドシップ(8着)、19年のアーモンドアイ(9着)、昨年のジャスティンパレス(4着)。ジャスティンパレスは展開不向き、ゴールドシップは8枠スタートに加えて展開不向き、アーモンドアイは中山実績なしで振り返れば適性外だった点が敗因に挙げられる。

2、3番人気とも複勝率50.0%で、10回中8回において馬券に絡んでいる。1+2人気のワンツー決着は1回、1+3人気が1回、2+3人気が1回と、1~3番人気でのワンツー決着は3回のみ。3頭全て5番人気以内で決まった年も3回のみで、1番人気が連対した6回中3回は6番人気以下が連絡みしており、意外と人気馬同士では決まっていない。

◆詳細はコチラ⇒【有馬記念2024予想/高配当メソッド】1+2人気のワンツー決着1回 「馬券内率46.2%」該当で2列目筆頭の“金脈”候補は?

枠順データ・傾向

過去10年、最多3勝を挙げ、連対数もトップをマークするのが【3.2.1.14】の5枠。このうち1番人気が【3.0.0.2】と5頭も占める。2勝で続くのが3枠【2.2.1.15】と4枠【2.0.2.16】。いずれも1番人気が0頭で2~9番人気が合わせて【4.2.3.16】の成績。単複回収値とも100を超えている。3~5枠は馬群で脚を溜めやすかったり、ロスを抑えつつレースを運ぶことが可能で、恩恵を受けやすい枠と言えるだろう。ベラジオオペラやスターズオンアース、プログノーシスは人気以上の走りが期待できそうだ。

◆詳細はコチラ⇒【有馬記念2024予想/枠順】“豊さんのとなり”は本当に良いのか? 「単複回収値100超え」の伏兵が狙える好枠は……

■「有馬記念2024」全頭診断

1枠1番 ダノンデサイル
ダービー馬の称号を引っ提げて臨んだ前走菊花賞。結果は6着も【8-9-14-15】の道中通過順が示すように勝負どころでスムーズさを欠いた参考外の一戦だ。不完全燃焼だった当時と同じ競馬はしたくないだろうし、日本ダービーではいったんはハナをうかがおうかというダッシュ力を披露。個人的には逃げ、もしくは4角先頭の積極策を鞍上・横山典弘が仕掛けてくるとみており、その競馬ならドウデュース相手でも大金星の可能性は十分だ。

1枠2番 ドウデュース
天皇賞秋→ジャパンCと秋のGIシリーズを連勝。秋古馬三冠に王手をかけた本レースは同馬の引退レースでもある。前年覇者の適性を疑う余地はなく、秋競馬3戦目でも状態面に目立った不安なし。本命級の評価も考えたいところだが……個人的な印象として3歳時、4歳時との比較で特段強くなったとの感覚は抱いていない。前走は同斤量かつ海外遠征帰りのドゥレッツァとタイム差なし。後方待機策の脚質が定まったからこそ、やはり差し損ねのリスクは伴う1頭。そのあたりを考慮した印を打ちたい。

2枠3番 アーバンシック
過去10年の有馬記念において、前走GI勝ちの3歳馬は【3-0-2-1】。目下の勢いは古馬相手にも通用する可能性大とのデータだ。この馬の近2走を振り返ると、セントライト記念は右回りの中山で4角7番手、菊花賞は7枠13番から4角3番手に押し上げ2着に0秒4差と“覚醒”の二文字がよく似合うパフォーマンス。暮れのタフな中山芝を考えたとき、500キロ超の雄大な馬格もアドバンテージとなりそうだ。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/全頭診断】ドウデュース超えの根拠となる「3.0.2.1」 想定6人気以下には「2.1.0.0」で“狙うしかない”

■「有馬記念2024」軸馬/穴馬予想コラム

穴ライズ:スタニングローズ

前走・エリザベス女王杯は、道中12秒台が続いたペースを自ら押し上げるように4角2番手まで上がり、そこから一気に先頭に立ち2馬身差の圧勝は、中山芝2500mの攻略にフィットする。

同じ非根幹距離であり中5週となるエリザベス女王杯組の相性は良く、2022年に3番人気のジェラルディーナが3着、20年には11番人気のサラキアが2着、17年には8番人気のクイーンズリングが2着。今回、エリザベス女王杯5着のレガレイラが上位人気に迫る評価を受けているが、オッズと比較すれば妙味たっぷりの存在だ。

◆詳細はコチラ⇒【有馬記念2024予想/穴馬アナライズvol.2】レガレイラとのオッズ比較で妙味たっぷりの前日“10人気”前後 中山芝2500mの攻略にフィットする

穴ライズ:プログノーシス

連覇を達成した金鯱賞で後にジャパンC2着同着のドゥレッツァに5馬身差の大楽勝。続く香港クイーンエリザベス2世Cでロマンチックウォリアーにクビ差2着迫るなど、戦ってきた相手関係を見ても決して見劣りしない戦績だ。

◆詳細はコチラ⇒【有馬記念2024予想/穴馬アナライズvol.1】ドウデュースに向く展開なら、この馬も……実力上位ながら想定“8人気”前後の盲点に一発の気配

危険な人気馬:ドウデュース

言わずもがな、ドウデュースは現役最強馬。まだ5歳で引退するのが惜しまれるが、次の仕事も待っているだけに仕方ないところだ。天皇賞(秋)もジャパンCも見事な強さで、まさに充実一途。有馬記念も昨年勝っている舞台で、死角は見当たらないように思える。

それでも“秋古馬3冠制覇”は、簡単にできるものではない。2000年にテイエムオペラオーが史上初の3連勝を果たし、04年にゼンノロブロイが史上2頭目の快挙。それ以来、ドウデュースは20年ぶりの偉業を目指すわけだが、テイエムオペラオーもゼンノロブロイも達成時の年齢は4歳。5歳では、17年キタサンブラックでも天皇賞(秋)1着→ジャパンC3着→有馬記念1着と快挙を逃しており、5歳のドウデュースにとってはハードルの高い偉業と言えるだろう。

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/危険な人気馬】競馬界を牽引した“ダービー馬”を消し メンバー充実で「易々と勝たせてくれる相手ではない」

データ攻略「アーバンシックに「3.0.2.1」の鉄板級データ」

春競馬はGIの壁に跳ね返されてきたものの、秋競馬は連勝でGI奪取。その勢いをもって暮れの大一番に臨むのがアーバンシックだ。3歳馬の斤量恩恵を活かし、いざ古馬との戦いへ。近年最強と目される5歳世代に立ち向かうにあたり、データが下した結論は?

・前走GI勝ちの3歳馬【3.0.2.1】

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/データ攻略】アーバンシックとスタニングローズの「買い or 消し」 名手×社台系クラブ馬の2頭に“非情なジャッジ”

べラジオオペラに“馬券内率85%”の買いデータ

今年に入り大阪杯勝利、宝塚記念3着と現4歳世代のトップグループとして君臨。確かな実績を引っ提げて大一番に臨むのがべラジオオペラだ。前走天皇賞・秋は春に先着したドウデュースに完敗。再度世代レベルに疑問を投げかける声もあるが、以下データを見れば印象が一変するはずだ。

・右回りの成績【4.1.1.1】

◆詳細記事はコチラ⇒【有馬記念2024予想/データ攻略】「85 or 0%」の伏兵2頭 “有無を言わさず”買いたい「4.1.1.1」該当馬は

■「有馬記念2024」ファン投票最終結果

※★マークは出走予定馬

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順位馬名得票数
1ドウデュース★478,415
2ダノンデサイル★282,521
3ベラジオオペラ★262,107
4テーオーロイヤル252,606
5ブローザホーン★247,856
6チェルヴィニア241,625
7アーバンシック★234,503
8ディープボンド★220,101
9スタニングローズ★219,306
10ジャスティンパレス★218,825
11リバティアイランド218,814
12ソールオリエンス185,204
13レガレイラ★183,502
14ドゥレッツァ156,419
15タスティエーラ127,830
16ジャンタルマンタル126,399
17ステレンボッシュ125,523
18テンハッピーローズ89,255
19スターズオンアース★87,843
20マッドクール57,457

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■「有馬記念2024」レース概要

開催日
2024年12月22日(日)15時40分
5回中山8日目 11R
第69回 有馬記念(GI)

施行条件
芝右2500m
3歳上オープン/国際/指定/定量

賞金
1着 5億円
2着 2億円
3着 1億3000万円
4着 7500万円
5着 5000万円

■「有馬記念2024」中山芝2500mコース解説

中山芝2500mのコース図

中山芝2500mのコース図

外回りの3コーナー付近からスタート。4コーナーまでの距離は200メートル弱と短く、先行争いが1周目のホームストレッチまで持ち越すこともある。高低差2.2メートルのスタンド前の急坂を上るとまもなくゴール板で、残りあと1周。コーナーを6つ回る必要があり、器用さも求められる。外を回り続けると距離をロスし、スタミナを消耗するので内枠有利だが、開催後半は馬場が荒れて時計が掛かるので、マクリ差し・追込も決まりやすくなる。

■「有馬記念2024」過去プレーバック

2023年 ドウデュース

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着35ドウデュース牡458.0武豊2:30.934.32
2着816スターズオンアース牝456.0C.ルメール1/234.87
3着24タイトルホルダー牡558.0横山和生136.26

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2022年 イクイノックス

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着59イクイノックス牡355.0C.ルメール2:32.435.41
2着23ボルドグフーシュ牡355.0福永祐一2.1/235.26
3着35ジェラルディーナ牝455.0C.デムーロ1.1/235.73

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2021年 エフフォーリア

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着510エフフォーリア牡355.0横山武史2:32.035.91
2着35ディープボンド牡457.0和田竜二3/436.15
3着47クロノジェネシス牝555.0C.ルメール1/236.02

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監修:山田剛(やまだつよし)-『SPREAD』編集長