ドジャースの大谷翔平投手は、今季レギュラーシーズン159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036と圧巻の好成績を残した。「50本塁打、50盗塁」超えを達成し、本塁打と打点の二冠王を獲得。フルタイムの指名打者としては、メジャー史上初の年間MVPに。自身初のワールドシリーズにも出場し、チームを4年ぶり8回目の世界一へと導いた。
移籍1年目での圧倒的なパフォーマンスには舌を巻くばかりだが、エンゼルス時代から勝負強さには定評があった。大舞台で輝きを見せる大谷の真価は、メジャー7年間の通算成績にも反映されている。
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■大舞台で際立つ勝負強さ
米データサイト『Baseball Reference』では、打撃や投球を状況別に分類した成績が閲覧できる。重要度を「High:高い」「Medium:普通」「Low:低い」と3段階に分けることで、選手がどのような場面で結果を残せたかが浮き彫りとなる。
大谷のレギュラーシーズンの通算打撃成績は、メジャー7年間860試合で、打率.282、225本塁打、567打点、出塁率.371、OPS.945。これを、もっとも重要度の高い場面「High Leverage(ハイレバレッジ)」に絞ると、打率.301、37本塁打、188打点、出塁率.416、OPS1.011に跳ね上がる。
「High Leverage」での打席数は「Medium Leverage(ミディアムレバレッジ)」の半分以下ながら、両部門とも同じ188打点を記録。如何に重要な場面で打点を挙げてきたかがわかるだろう。今季は「High Leverage」で6本塁打、13盗塁、16四球、OPS.970をマークし、いずれもチームトップに立っている。常勝軍団に移籍しても、変わらぬ存在感を示し続けてきた証なのだ。
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