米大手メディア『スポーツ・イラストレイテッド』は5日(日本時間6日)、ヤンキースはドジャースの遊撃手であるギャビン・ラックス内野手の獲得に興味を示していると報じた。
同記事では「ヤンキースの内野には明らかな穴がある」と指摘。穴埋めにラックスは理にかなっているとし、トレードの可能性についても言及している。
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■天才内野手の“穴埋め”として需要がマッチ
ヤンキースは28歳の天才内野手グレイバー・トーレスがフリーエージェント(FA)でタイガースと1年契約を結んだため、三塁手のジャズ・チザム内野手が本来のポジションである二塁に戻る可能性が高いと報道されるなど補強の行方に注目が集まっている。
対してムーキー・べッツ内野手やトミー・エドマン内野手を擁するドジャースは、3日(同4日)に韓国のキム・ヘソン内野手(キウム)と3年契約総額1250万ドル(約19億6500万円)を結んだことで余裕が生まれ、27歳のラックスがトレード候補として名前が挙がるようになった。
記事では「(ワールドシリーズで対戦した)ドジャースとヤンキースが、今オフシーズンのトレード相手になることは想像しにくい」としつつも、22年、23年にもトレードを行っている実績があるとしている。
ラックスは、16年にドラフト1巡目(全体20位)でドジャースに入団。昨季は自己最多の139試合に出場して打率.251、10本塁打、50打点、OPS.703をマーク。ワールドシリーズ第5戦では、8回裏に同点に追いつく犠牲フライを放ちドジャースの世界一に貢献した。
一方で、パット・ラガッツォ記者はラックスの守備力と左投手に対しての打撃成績の低さ(打率.202、OPS.552)を指摘。ヤンキースが獲得した場合「二塁で起用せざるを得なくなるだろう」との見通しを記した。
しかし、それでも「ヤンキースが(フリーエージェントの三塁手アレックス・)ブレグマンを獲得できなかった場合、ラックスに賭けてみるのは興味深い選択だ」とし、「ヤンキースは内野の穴を埋めるためにチーム内部の選手を選ぶこともできるが、ラックスのような新顔を獲得するのは理にかなっている」とラックス獲得のメリットも記した。
ワールドシリーズで優勝をかけて戦ったチーム間でトレードは成立するのか、今後の動向にも注目だ。
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