9日に東京競馬場で行われる第75回東京新聞杯(GIII、芝1600m)のデータを紹介する。
エリザベス女王杯覇者ブレイディヴェーグや、秋華賞2着のボンドガール、同舞台の富士Sを優勝したジュンブロッサムなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■どちらも悩ましい牝馬2騎
これからのマイルGI戦線を賑わせそうな女傑同士のぶつかり合いとなり、注目度が格段と高くなった今年の本レース。前走ローテ別で見ても、好走歴のあるレースに京都で開催されるものが多く、好勝負が期待できそうな組み合わせだ。
・エリザベス女王杯【2.1.1.1】
・マイルCS【2.0.1.11】
・元町S【2.0.0.1】
・京都金杯【1.1.3.33】
・中山金杯【1.0.1.3】
・若潮S【1.0.0.1】
・ノベンバーS【1.0.0.0】
・キャピタルS【0.2.0.10】
・ニューイヤーS【0.1.1.14】
・ターコイズS【0.1.0.6】
・秋華賞【0.1.0.1】
・常総S【0.1.0.0】
・菊花賞【0.1.0.0】
・BCマイル【0.1.0.0】
・阪神カップ【0.0.2.5】
・中日新聞杯【0.0.1.0】
まずは1番人気を争うことが予想されるブレイディヴェーグのいる前走マイルCS組だが、勝率および連対率14.3%、馬券内率21.4%と、複数勝利を挙げているものの好走率はやや低め。前走着順別で見ても前走掲示板内では【0.0.0.1】、6-9着で【0.0.1.3】、10着以下で【2.0.0.7】と、マイルCSで振るわなかった方が好成績を収めているという反比例する傾向。
とはいえ、前走掲示板内からの3戦は過去10年で1頭のみ。近年は狙った格の高いレースだけ出るローテがトレンドになっていることと、元々GIで上位を争うような馬はここを選ばないことも重なっていることが要因だと思われ、単純な判断はできない。
ブレイディヴェーグ自身は府中牝馬Sで見せたよう東京競馬場との相性は良し。先日のダノンデサイルのように、「あえてここを使ってくる」事をどう捉えるかで取捨選択が求められる。
対するボンドガールのいる前走秋華賞組は【0.1.0.1】で、2022年に2着だったファインルージュと2024年に6着だったマスクトディーヴァの2頭によるもの。どちらも前走秋華賞で2着し本レースでは1番人気、レース後はマイル戦線へといった点で共通だが、このレースでの結果は大きく異なるものに。
ここまで共通点の多い2頭だが、最も大きな違いを挙げるとすれば「マイル戦の経験」になるだろう。好走したファインルージュはフェアリーSを勝利し、桜花賞でも3着とマイルの経験は十分なもの。それに対し、マスクトディーヴァはそれまで1800mか2000mの経験しかなく、ここが初めてのマイル戦だった。
ではボンドガールはどうかというと、言わずもがなデビューから4戦連続でマイルだったように、距離の経験は豊富。特に今回と同舞台で行われた、準・伝説の新馬戦とも言うべきデビュー戦は鮮烈なものだった。ただし、同じく同舞台のNHKマイルCでは3番人気に推されたものの17着と振るわず。それを経ての脚質転換が秋華賞の好走に繋がったわけだが、今回はどっちに転ぶか注目したい。
■注目は前走3勝クラス組
上に挙げた2騎以外で注目したいのが【4.1.0.7】で勝率33.3%、連対率および馬券内率41.7%の前走3勝クラス組。
この組では前走で1着を取っているのはマストとして、注目したいのが当日の人気。当日6番人気以内であれば【4.1.0.3】と、この組からの好走馬すべてを含むのはもちろんのこと、勝率50%、馬券内率62.5%と、ただでさえ高い好走率がさらに高まる結果に。前走で3勝クラスを勝ち上がってきた馬が本レースで6番人気以内なら積極的に狙いたい。
今回の登録馬では、連勝で臨むオールナットはその可能性が高い1頭。忘れずに買い目に入れておきたい。
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