【東京新聞杯/データ攻略】サクラトゥジュールとブレイディヴェーグの「買い or 消し」 “キング&ルメール”で馬券軸候補は

【東京新聞杯/データ攻略】サクラトゥジュールとブレイディヴェーグの「買い or 消し」 “キング&ルメール”で馬券軸候補は

今週は東京競馬場で東京新聞杯(芝1600m)が行われる。過去にはリスグラシューやインディチャンプといったのちのGI馬が制した出世レースだ。

ここでは、過去10年データからブレイディヴェーグサクラトゥジュールにフォーカスしたデータを取り上げる。

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■「3.1.1.1」が追い風となるブレイディヴェーグ

2023年のエリザベス女王杯勝ち馬ブレイディヴェーグがここから始動する。堂々の1番人気に推された前走マイルCSは4着も、今回は2度目のマイル戦かつ得意の東京替わりによる上積みあり。飛躍の年に向け、初陣を飾りたい本馬の強調材料となるデータがこちら。

・前走古馬GIから臨む牝馬【3.1.1.1】

馬券内率に換算すると83%。牝馬優勢のレース傾向と前走古馬GIから臨むローテーションのかけ算で浮上した高好走率データだ。

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2走前の府中牝馬Sは斤量57キロで勝利を収めたブレイディヴェーグ。斤量56キロと3戦3勝の東京で臨めるアドバンテージは計り知れず、C.ルメールの2025年JRA初重賞制覇はこの一戦が濃厚だ。

■サクラトゥジュールにのしかかる「0.0.2.7」

その一方で、こちらも当日上位人気が予想されるサクラトゥジュールにはマイナス材料が浮上する。昨年の本レース勝ち馬が京都金杯勝利を引っ提げて参戦。連覇の期待がかかる1頭だが、前走のパフォーマンスは過信不可とのデータが出現した。

・前走オープンクラス勝ち馬【0.0.2.7】

該当馬9頭すべてが連対外。ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだカラテ、GI馬ダノンプラチナなど実力馬が出走したにもかかわらず、1頭も勝利を挙げられず敗戦を喫していたのだ。連勝することの難しさを証明するデータと言えよう。

サクラトゥジュールについて補足すると、マイル重賞の2勝はいずれも直線で馬群を縫うように進出しての勝利。馬込みを捌ける器用さは魅力も、前が塞がるリスクと隣り合わせの戦法である点は否めない。人気一角の立場でマークも厳しくなることが予想される今回、R.キングの手綱をもってしても前走の再現は容易ではなさそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。