ルカ・ドンチッチとアンソニー・デイビスを軸とした「世紀のトレード」が波紋を広げている。ドンチッチの放出を決断したマーベリックスのニコ・ハリソンGMに対して、このトレードに不満を持つファンが抗議活動を展開。SNS上では殺害予告と見られる脅迫もあり、チームは警備を強化した模様だ。
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■「人種差別的な言葉も含まれる」
25歳の若きスーパースター、ドンチッチをレイカーズへ移籍させたハリソンGM。今回のトレードに不満を持つファンは多く、彼らからの風当たりは強烈。しかし、その抗議はどうやら一線を越えてしまったようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』のティム・マクマホン記者は、番組内で「トレード発表後、ハリソンGMは殺害予告を受けている。脅迫の中には人種差別的な言葉も含まれていた」とレポート。さらに「今後もファンがアリーナやチーム施設で抗議活動を行う予定で、少なくともそのような計画をしているため、ダラスはハリソンのセキュリティを強化する措置を取る」と付け加えた。
■「明らかに一線を越えた」
また、同記者によると「ハリソンGMは今後のホームゲームにおいて、いつも座る席には座らない予定だ」と伝えた上で、「明らかに一線を越えた」と憤りを見せた。
今回のトレード後、ファンはすぐに不満を表明。正式発表と同時に、同GMはSNSで集中砲火を浴びた。チームは昨年ファイナルに進出したばかりで、今シーズンもプレーオフ進出のチャンスは残っている。それにもかかわらず、大ナタを振るったことに同意が得られなかったことは確か。トレード発表後の会見で、同GMが発した「私が正しいかどうか、それは時間が経てば分かる」というコメントも火に油を注ぐ形になってしまった。
大型トレードの余波はしばらく収まりそうもない。
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