昨季4年ぶり8回目の世界一に輝いたドジャースは、オフシーズンに4億6500万ドル(約714億6000万円)の資金を投じて大型補強を敢行。今季も圧倒的な戦力で球団史上初の連覇に挑む。
米メディア『ロサンゼルス・タイムズ』のディラン・ヘルナンデス記者は11日(日本時間12日)、「驚異的な才能を持つドジャース、かつて不可能とされた年間120勝が現実味を帯びる」と題した記事を公開。今季のドジャースが、1906年のカブスと2001年のマリナーズが記録したレギュラーシーズン116勝を超える可能性について私見を述べた。
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■メジャーリーグ年間最多記録は116勝
記事内では、この話題に関する選手たちのコメントを掲載。ベテランのミゲル・ロハス内野手は「(116勝に)あと4勝加えるだけで120勝になる。それほど無理な話ではない。このチームにはそれだけの才能がある。全員が同じ方向を向いていれば多くの試合に勝てると思う」と、自信を見せたという。
一方で、ムーキー・ベッツ内野手は「そんなことは全く気にしていないよ。まだ1試合もプレーしてないんだ、まずは開幕戦に集中しないとね」と、意に介していない様子。マックス・マンシー内野手も「まずはしっかりと試合に臨み、ポストシーズンに向けていいポジションを確保することを考えている。チームには“現在に集中する”文化が根付いている」と、冷静に語ったそうだ。
ヘルナンデス記者は、「たとえ先発投手陣の半数が負傷しても、ドジャースはメジャーリーグでもっとも層の厚いローテーションを誇る。彼らは8500万ドルを投じて、すでに信頼できるリリーフ陣をさらに強化した。そして、オオタニ、ベッツ、フリーマンといった強打者を擁する歴史的な打線も健在だ。加えて、ロバーツ監督という安定した指導者もいる」と記し、新記録達成は「十分射程圏内にある」とした。
2001年に記録されたマリナーズの年間116勝は、奇しくも先月殿堂入りを果たしたイチロー氏のメジャーデビュー年。二刀流復帰の大谷翔平投手は、新たな金字塔を打ち立て“イチロー超え”も手にするのか。連覇に挑む王者ドジャースから、ますます目が離せないシーズンとなりそうだ。
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