エンゼルスのマイク・トラウト外野手は26日(日本時間27日)、レッズとのオープン戦に「1番DH」で出場。第2打席で豪快な本塁打を左翼席へ運んだ。昨季は5月に左膝手術を受け、そこでシーズン終了。キャリア最少となる29試合の出場に留まっていただけに、復活を告げる一発にファンも歓喜した。MLB公式サイトなど米複数メディアが伝えている。
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■「球をしっかり見極めて結果を出した」
待望の一発が飛び出したのは3回の第2打席。右腕ブライアン・ショウ投手と対峙したトラウトは初球ストライクを見送ると、高めに浮いた2球目を完璧に捉えて左翼芝生席へ運んだ。
昨季は4月までに10本塁打を放つなど好スタートを切った。しかし、左膝半月板損傷が判明し、その後は全休。そのため、この日の一発は昨年4月24日以来となった。
復活を期すトラウトは試合後、「いい感じだった。いい打席を送れたし、球をしっかりと見極めて結果を出せた」と口にした。
ア・リーグMVPを3回受賞し、メジャーを代表するスーパースターだが、近年は相次ぐケガに見舞われ、2020年以降で100試合以上に出場したのは22年の119試合だけとなっている。また、ケガは打撃そのものにも影響を及ぼしていたようで、スイングに悪い癖が付いていたと語り、オフシーズンから修正に取り組んでいると明かした。
■「打席では自分らしくアプローチ」
「自分がやっていた問題にいくつか気付いた。今は以前の自分に戻ることを目指して取り組んでいる。以前はほとんどボール球を追わなかったし、四球も多かった。そこに戻ることが大事だと思う。ただ、打席では守りに入るのではなく、自分らしく(積極的に)アプローチすることが重要だ」と語った。
トラウトはこの日DHで出場したが、今季は中堅から右翼にポジションを移す予定。身体への負担を軽減させるためのプランで、24日(同25日)に行われたジャイアンツとのオープン戦では“右翼手デビュー”を果たしている。
次回右翼手として出場するのは、28日(同3月1日)のドジャース戦が予定されている。大谷翔平投手のオープン戦初出場もこの試合となっており、大谷の打球がトラウトを襲う可能性も十分ある。また、エンゼルスの先発は菊池雄星投手が想定されている。
「トラウタニ」の再会、「花巻東」の先輩後輩対決……。豪華なオープン戦となりそうだ。
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