第61回金鯱賞(16日/GII、中京芝2000m)には、中日新聞杯を制し2連勝中のデシエルト、3連覇がかかるプログノーシス、岩田康騎手を背に重賞2勝目を目指すホウオウビスケッツなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ラヴェル」を取り上げる。
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■ラヴェル
デビュー2戦目にして同期の怪物リバティアイランドに勝ってしまったこと。これが同馬が誤解され再度軌道に乗るまでに時間を要してしまった最大の理由と言えよう。結局、2~3歳時というのは、そこまでの完成度に達していなかったのだ。実際に未完成だからこそ、心身のバランスを崩しやすく、ひたすら不安定なレースを繰り返していた。
ただし、4歳になってからの敗戦理由は、折り合い面の課題ばかりを気にして本質を見失っていたことにあるだろう。溜めれば切れる。これが勘違いだったということ。同馬は決して爆発力に優れた末脚タイプではない。父キタサンブラックの血筋のイメージ通り、長くバテずに脚を使えることこそが持ち味。それを執拗に溜めることばかりに固執していれば、時すでに遅しといった結果ばかりとなっていたのも至極当然だったのでは。
同馬は早めに踏んで行ってこそのタイプである。それが滞りなく発揮できるよう、この中間もガス抜き中心の調整。久々だったマーメイドS、オクトーバーSと同様のルーティンを踏襲している。それでいてラストで最も勢いがあるのだから、折り合い面も同馬なりに問題ない。ロングスパート合戦なら出番も十分。要警戒。
総合評価「A」
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