今週は中京競馬場で金鯱賞(芝2000m)が行われる。大阪杯のステップレースとして施行される一戦で、過去にはギベオンなど超人気薄の激走もあった。
ここでは、過去10年データからホウオウビスケッツとプログノーシスにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
■ホウオウビスケッツに「1.1.2.1」の高好走率データ
2番人気に支持された前走中山金杯は9着。約2ヶ月の時を経てリベンジ・マッチに臨むのがホウオウビスケッツだ。昨年秋は毎日王冠2着、天皇賞・秋3着と左回りで連続好走。一変を期する本馬に追い風となるデータとは?
・前走から斤量2キロ以上減【1.1.2.1】
該当馬5頭中4頭が馬券内の高好走率データ。前走から斤量2キロ以上減で臨んだ馬との相性は抜群だ。
改めてホウオウビスケッツの戦績を紐解くと、GIIIを1勝、GIIで2着2回。巴賞の勝利を加味してもGI出走が確約されている賞金額とは言い難く、まさしくボーダーラインと言えよう。春の大目標を大阪杯に置いたとき、ここでの2着以内は至上命題。陣営の勝負気配もまた本馬を上位進出へと導くものとなりそうだ。
■プログノーシスに立ちはだかる【0.1.0.17】
一方で、3連覇を目指すプログノーシスには全幅の信頼を置けないデータが浮上。国内外のGIで積み重ねた4度の馬券内実績はダントツ。中京芝2000mへの適性は言うに及ばず、この舞台で豪脚披露の準備は整ったかのように思えるが、今回は以下の数字が鬼門となる。
・年齢7歳以上【0.1.0.17】
このなかにはキセキやサンレイポケットなど、前年にGI掲示板内があった馬もいたが勝利には手が届かず。高齢馬にとって受難のレース傾向がうかがえる。
プログノーシスについて補足すると、昨年は札幌記念、有馬記念と国内レース2戦で馬券外。本馬の悲願と言えるGI制覇を達成するには2年連続2着かつ、天敵・ロマンチックウォリアー不在が見込まれるクイーンエリザベス2世Cしかないだろう。今年も同レースへの参戦が濃厚となれば、メイチは次走。前哨戦のここで思わぬ凡走も頭に入れておきたいところだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。