今週は、春の短距離王決定戦、第55回高松宮記念(GI、芝1200m)が中京競馬場で行われる。
今年は、昨年の覇者マッドクールはじめ、スプリンターズS勝ちのママコチャやルガルといった直近のスプリントGI馬3頭が揃い踏み。対するは、悲願のGI初制覇を目指すナムラクレアや、前哨戦の阪急杯を制したカンチェンジュンガ、シルクロードSを制したエイシンフェンサー、昨秋の京阪杯覇者ビッグシーザー、香港スプリントから転戦のサトノレーヴにトウシンマカオなど、一線級のスプリンターが集結。ハイレベルな戦いが見られそうだ。
そんな中、二つ目のGIタイトル奪取を狙うママコチャが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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目次
■隔年で両スプリントGI制覇はできない
2023年にスプリンターズSを制し、スプリント界の頂点に立ったママコチャ。明けた2024年は、スプリントGI統一を狙った高松宮記念で8着、連覇を狙ったスプリンターズSでは4着に敗れるなど、精彩を欠く一年。もう上がり目はないかと思われたが、前走のオーシャンSでは、好位から力強く抜け出す快勝劇を演じ、GI馬の威厳を誇示。昨年の雪辱を果たすべく、高松宮記念で二つ目のビッグタイトル獲得を狙っている。
1996年に高松宮記念(97年までは高松宮杯)がスプリントGIに昇格して以降、春秋の両スプリントGIを制覇したのは7頭。そのうち、同一年に制覇したのが5頭で、秋春での制覇は3頭となる(ロードカナロアが秋→春→秋の3勝)。一方、隔年で両スプリントGIを制した馬は、いまだに現れていない。
近年では、以下の4頭が、隔年でのスプリントGI完全制覇を狙ったが、いずれも、翌々年の成績は振わない。
スノードラゴン、2014年スプリンターズS1着→16年高松宮記念7着、17年7着、18年9着、19年17着
レッドファルクス、2016年スプリンターズS1着→(17年高松宮記念3着→16年スプリンターズS1着)→18年高松宮記念8着
セイウンコウセイ、2017年高松宮記念1着→19年スプリンターズS12着
ピクシーナイト、2021年スプリンターズS1着→23年高松宮記念13着
スプリント戦線での“旬”は一瞬。その間に、ビッグタイトルを獲得できなければ、新たなライバルに勝利を奪われてしまう。ママコチャは、昨年の高松宮記念を獲れなかったのが、最大の失点。春秋スプリントGI制覇の条件を満たしておらず、今年、再び頂点に立つのは厳しいと考える。
また、前走でオーシャンSを使った点もマイナス材料。過去10年の高松宮記念で、オーシャンS組は【1.1.4.52】と、前哨戦の中では、シルクロードSや阪急杯に比べると、相性は良くない。特に、オーシャンS勝ち馬は【0.0.0.9】で、連勝するどころか、一度も馬券に絡んでいない鬼門の条件。これだけでも、ママコチャは狙いにくい馬となる。
加えて、牝馬も高松宮記念では劣勢で、過去10年では【1.7.2.54】とわずか1勝。さらに6歳以上の牝馬に限ると、【0.1.0.22】となり、好走例は18年2着レッツゴードンキのみ。高齢牝馬になると、よほど恵まれなければ、好走できない一戦といえる。
数多くのGI勝利を果たしてきた金子真人オーナーだが、まだ勝っていない平地GIの一つが高松宮記念。そのあたりも、レースとの相性の悪さがあるだろうか。いずれにしても、隔年で両スプリントGIを勝つことの難しさや、オーシャンS組の相性の悪さ、6歳牝馬と、馬券を買える材料は少なく、妙味はないと考え、今回のママコチャは思い切って「消し」でいってみたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。













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