第55回高松宮記念(30日/GI、中京芝1200m)には、J.モレイラ騎手とGI奪取を狙うサトノレーヴ、昨年スプリンターズS覇者で春秋スプリント制覇を目指すルガル、6度目のスプリントGI挑戦となるナムラクレアなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「マッドクール」を取り上げる。
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■マッドクール
2走前のスプリンターズSでは海外遠征帰りでどこか急仕上げ感のある調整過程。実際、走破時計も全く自身の最速の持ち時計に足りていなかった。となると、あれを本領発揮しての結果と考える方が不自然。1分6秒9という芝1200メートルの持ち時計に、前走の阪神カップで荒れた馬場を物ともせずに粘り込んだ姿から素直に想像すれば、同馬はスピードとパワーを高いレベルで兼備したスーパースプリンターの可能性まであっても不思議ではあるまい。
そもそも、同馬の崩れたレースというのは、全て明確な敗因が存在するのだ。簡単に説明すれば、7走前のCBC賞は夏負け、5走前と3走前は香港の芝が合わず、2走前は前述したように急仕上げ。まともでさえあれば、この馬は底らしい底すら見せていないのである。そんなキャラクターが、もっとも得意とする中京の芝に登場とあれば、ここは期待して然るべし。
仕上がりもほぼ万全。それは直前の坂路を前走よりも3.1秒も遅い4F55秒0とお釣りを残したメニューで済ましてきたことからも明らか。要は研ぎ澄ます作業は先週までで終っていたということ。故に、直前は馬の気持ちを優先し悪戯に追い込まず過ごさせたのだ。走りたい気持ちが強いために序盤から速くなり過ぎないようにがっちり押さえてラスト1Fは11秒7とスパッと弾け、心身共に昨年以上の状態。連覇の可能性も十分。
総合評価「S」
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