第55回高松宮記念(30日/GI、中京芝1200m)には、昨年のスプリンターズSを制したルガル、前年優勝のマッドクール、オーシャンS勝ち馬のママコチャらが出走予定。
ここでは「高松宮記念2025」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
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目次
■「高松宮記念2025」出走予定・予想オッズ
※五十音順
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | マッドクール | 牡6 | 58.0 | 坂井瑠星 | 8.2 | 4 | 栗東・池添学 | 1 | 2 | ウイングレイテスト | 牡8 | 58.0 | 松岡正海 | 60.1 | 13 | 美浦・畠山吉宏 | 2 | 3 | ビッグシーザー | 牡5 | 58.0 | 北村友一 | 20.8 | 7 | 栗東・西園正都 | 2 | 4 | トゥラヴェスーラ | 牡10 | 58.0 | 丸山元気 | 127.0 | 18 | 栗東・高橋康之 | 3 | 5 | オフトレイル | 牡4 | 58.0 | 菱田裕二 | 63.0 | 14 | 栗東・吉村圭司 | 3 | 6 | ルガル | 牡5 | 58.0 | 西村淳也 | 9.9 | 5 | 栗東・杉山晴紀 | 4 | 7 | モズメイメイ | 牝5 | 56.0 | 松若風馬 | 90.0 | 17 | 栗東・前川恭子 | 4 | 8 | カンチェンジュンガ | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 27.1 | 8 | 栗東・庄野靖志 | 5 | 9 | キタノエクスプレス | 牡7 | 58.0 | 国分恭介 | 66.6 | 15 | 栗東・坂口智康 | 5 | 10 | サトノレーヴ | 牡6 | 58.0 | J.モレイラ | 4.0 | 2 | 美浦・堀宣行 | 6 | 11 | スズハローム | 牡5 | 58.0 | 佐々木大輔 | 108.0 | 18 | 栗東・牧田和弥 | 6 | 12 | トウシンマカオ | 牡6 | 58.0 | 横山武史 | 13.2 | 6 | 美浦・高柳瑞樹 | 7 | 13 | エイシンフェンサー | 牝5 | 56.0 | 川又賢治 | 42.8 | 10 | 栗東・吉村圭司 | 7 | 14 | ナムラクレア | 牝6 | 56.0 | C.ルメール | 3.3 | 1 | 栗東・長谷川浩大 | 7 | 15 | ママコチャ | 牝6 | 56.0 | 川田将雅 | 7.2 | 3 | 栗東・池江泰寿 | 8 | 16 | バルサムノート | 牡5 | 58.0 | 亀田温心 | 50.0 | 11 | 栗東・高野友和 | 8 | 17 | ドロップオブライト | 牝6 | 56.0 | 幸英明 | 55.5 | 12 | 栗東・福永祐一 | 8 | 18 | ペアポルックス | 牡4 | 58.0 | 岩田康誠 | 30.0 | 9 | 栗東・梅田智之 |
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※想定オッズは、SPREAD編集部が戦績等により掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「高松宮記念2025」追い切り
追い切り評価:マッドクール
1分6秒9という芝1200メートルの持ち時計に、前走の阪神カップで荒れた馬場を物ともせずに粘り込んだ姿から素直に想像すれば、同馬はスピードとパワーを高いレベルで兼備したスーパースプリンターの可能性まであっても不思議ではあるまい。
仕上がりもほぼ万全。それは直前の坂路を前走よりも3.1秒も遅い4F55秒0とお釣りを残したメニューで済ましてきたことからも明らか。要は研ぎ澄ます作業は先週までで終っていたということ。故に、直前は馬の気持ちを優先し悪戯に追い込まず過ごさせたのだ。
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追い切り評価:ママコチャ
この馬は生粋のスプリンターだ。こと基礎スピードの高さに関しては姉を上回っている可能性もなきにしも非ずか。
前走から中3週と詰まり気味のローテーションだけに、この中間は精神面を重視した調整。陣営も“整える”ことをテーマにメニューを組んだ。単走仕上げで派手な動きではないが、4F53秒2-38秒3-12秒1と余力を残してフィニッシュ。
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■「高松宮記念2025」過去10年データ
前走ローテ

[過去10年]高松宮記念2025の前走ローテ
過去10年で半数の5勝を挙げている前走シルクロードS組は勝率15.6%、馬券内率21.9%と、アベレージはそこまで高くない。この組の好走と凡走の分かれ目は、ズバリ前走での着順。2019年に前走15着から本番で2着したセイウンコウセイ以外の全馬が前走5着以内からの参戦だった。
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人気・配当傾向
1番人気は【1.1.1.7】で2016年のビッグアーサー以降、勝利なし。一方、2番人気は【2.5.0.3】複勝率70.0%、複勝回収値139と高値安定。1番人気で前走1着馬は3頭しかおらず【0.1.0.2】。2、3着は【0.0.0.4】で、5着以下【1.0.1.1】となっているが、2番人気で前走1着馬は【2.4.0.3】、残る1頭は2着で【0.1.0.0】と、ほぼほぼ前走勝ち馬。実績は申し分なく前走で負けてしまった馬は巻き返しを期待されて1番人気に推される傾向にあるようだが、有力馬の狙い目は前走でしっかり勝っている馬ということになる。
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枠順データ・傾向
過去10年、複数勝利挙げているのは2枠【3.3.1.13】、7枠【2.2.0.26】、1枠【2.0.1.17】。一方、まったく結果が出ていないのは6枠で【0.0.0.20】と全滅。2013年ロードカナロアが6枠11番から勝利、2着も6枠12番ドリームバレンチノと外枠が掲示板を占めたこの年以降、20年に6枠11番クリノガウディーが1着入線後に4着降着となり、6枠の馬券絡みがないままだ。トウシンマカオは不振データを覆せるか。
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■「高松宮記念2025」軸馬/穴馬予想コラム
穴馬アナライズ:ビッグシーザー
3歳時に4連勝を決め、重賞初挑戦の葵Sでは3着と早期からスプリント路線で活躍した同馬。その後、一旦崩れGI戦線に乗れなかったが、4歳春のオーシャンSで2着に入り、高松宮記念へ参戦。
昨年は賞金加算のためにオーシャンSを経由したが、今年は賞金をクリアしていたこともあり、負荷を考えシルクロードSはパスと、じっくり調整に好感が持てる。中京芝1200mは2歳未勝利で1分7秒9の2歳レコードを叩き出し、中京2歳Sを快勝するなどコース相性も抜群。
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穴馬アナライズ:ウイングレイテスト
オーシャンSは帰厩後にフレグモーネで稽古を緩めた期間あり。開幕週で隊列どおりの着順となったレースだが、仕上がり途上で止まらない前2頭を捕らえきれずの3着なら上々。前走が「八分のデキ」と辛口だった鞍上・松岡が、今回は良化をアピールしている点からも上昇が見込めそうだ。
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危険な人気馬:ママコチャ
2023年にスプリンターズSを制し、スプリント界の頂点に立ったママコチャ。明けた2024年は、スプリントGI統一を狙った高松宮記念で8着、連覇を狙ったスプリンターズSでは4着に敗れるなど、精彩を欠く一年。もう上がり目はないかと思われたが、前走のオーシャンSでは、好位から力強く抜け出す快勝劇を演じ、GI馬の威厳を誇示。昨年の雪辱を果たすべく、高松宮記念で二つ目のビッグタイトル獲得を狙っている。
1996年に高松宮記念(97年までは高松宮杯)がスプリントGIに昇格して以降、春秋の両スプリントGIを制覇したのは7頭。そのうち、同一年に制覇したのが5頭で、秋春での制覇は3頭となる(ロードカナロアが秋→春→秋の3勝)。一方、隔年で両スプリントGIを制した馬は、いまだに現れていない。
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データ攻略「トウシンマカオに「2.0.1.1」の高好走率データ」
スプリンターズSは勝ち馬とタイム差なしの2着。悲願のGI獲りへあと一歩と迫ったのがトウシンマカオだ。過去に2度参戦した高松宮記念は15着→6着。まったくの適性外と捉えるべきか、それともステップアップと捉えるべきか……データが導いた結論は?
・前走香港スプリントかつ前年にGI連対歴あり【2.0.1.1】
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■「高松宮記念2025」全頭診断
・サトノレーヴ
スプリント路線に現れた新星として期待を集めた昨年。夏競馬連戦後のスプリンターズSこそ馬券外も、前走香港スプリントは世界の強豪相手に3着と気を吐いた。ダノンスマッシュ、ファストフォース、キルロードなど中京芝1200m重賞はロードカナロア産駒の庭。中2カ月以上の休み明けローテかつ芝1200mでは【3-1-1-0】と大崩れがなく、J.モレイラ騎乗も含めて軽くは扱えない。
・ナムラクレア
2歳夏から重賞戦線で活躍するタフな馬。前走は1400m替わりだったが、牡馬相手に完勝といまだ能力は衰え知らずだ。2年連続2着のレースで悲願のGIタイトル奪取といきたいところだが、近走は4角12番手以下とテンにいけていないのは気がかり。過去10年の高松宮記念において、前走4角10番手以下から勝利した馬は【0-0-0-6】。差し損ねの可能性は考えておきたい。
・ママコチャ
休み明けの前走オーシャンSを制して臨む馬。本番への叩き台の向きもあったと思うが、事もなげに勝ち切ったあたり当時のメンバーでは格が違ったのだろう。叩き2戦目は【4-0-0-1】掲示板外なし。年明け初戦だった昨年との比較でローテーションは良く、軽視禁物だ。
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■「高松宮記念2025」レース概要
開催日:
2025年3月30日(日)15時40分
2回中京6日目 11R
第55回 高松宮記念(GI)
施行条件:
芝左1200m
4歳上オープン/国際/指定/定量
賞金:
1着 1億7000万円
2着 6800万円
3着 4300万円
4着 2600万円
5着 1700万円
■「高松宮記念2025」中京芝1200mコース解説
バックストレッチからスタートして3コーナーまでの距離は300メートルほどで、ゴール前の直線(412.5メートル)の方が長い。JRAの中で、最後の直線が一番長い芝1200メートルのコース。バックストレッチ半ばから直線入口まで下り勾配が続くので息が入りにくく、直線に向くと高低差2メートルの上り坂が待つタフなコース設定。スピードだけで押し切るのは難しく、少し長めの距離をこなす力も求められる場合が多い。
■「高松宮記念2025」過去プレーバック
2024年 マッドクール
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 2 | マッドクール | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 | 1:08.9 | 33.7 | 6 | 2着 | 2 | 3 | ナムラクレア | 牝5 | 56.0 | 浜中俊 | アタマ | 33.2 | 2 | 3着 | 5 | 10 | ヴィクターザウィナー | セン6 | 58.0 | K.リョン | 3 | 34.5 | 5 |
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2023年 ファストフォース
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 7 | 13 | ファストフォース | 牡7 | 58.0 | 団野大成 | 1:11.5 | 35.5 | 12 | 2着 | 7 | 15 | ナムラクレア | 牝4 | 56.0 | 浜中俊 | 1 | 35.4 | 2 | 3着 | 1 | 1 | トゥラヴェスーラ | 牡8 | 58.0 | 丹内祐次 | 1/2 | 35.3 | 13 |
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2022年 ナランフレグ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 2 | ナランフレグ | 牡6 | 57.0 | 丸田恭介 | 1:08.3 | 33.9 | 8 | 2着 | 5 | 9 | ロータスランド | 牝5 | 55.0 | 岩田望来 | クビ | 34.3 | 5 | 3着 | 5 | 10 | キルロード | セ7 | 57.0 | 菊沢一樹 | ハナ | 34.7 | 17 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長