今週は東京競馬場で、第43回フェブラリーステークス(GI、ダ1600m)が行われる。フォーエバーヤングこそ不在だが、砂の頂上決定戦に強豪が集まった。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬16頭の全頭診断を行う。
◆【データ攻略】ロードクロンヌとオメガギネスの「買い or 消し」 “単勝38倍勝ち馬”とリンクする穴候補は
■フェブラリーステークス2026 出走予定馬全頭診断
・ウィルソンテソーロ
昨年はマイルチャンピオンシップ南部杯で4馬身差の圧勝。悲願の中央GI制覇を目指したチャンピオンズカップはハナ差の2着と悔しい思いを胸にフェブラリーS参戦をはたす。時計が出やすい盛岡競馬場とはいえ、ダート1600mの持ち時計はメンバー中最速。例年との比較で極端なハイペースにならなそうなメンバー構成を考えると、うかつに評価を落としすぎないようにしたい。
・オメガギネス
この馬で強調したいのは3走前。斤量60キロを背負ったグリーンチャンネルカップ、今回と同じ東京ダート1600mで2着に4馬身差の圧勝劇を演じた一戦だ。当時を含めて距離延長ローテの成績は【2.2.0.0】連対率100%。距離不足の根岸Sは明らかにここへの叩き台と言えるし、要警戒の1頭。
・コスタノヴァ
連覇を目指す昨年の覇者。東京ダート1600mは【4.1.0.0】と抜群の安定感を誇っており、ダートで2度の馬券外が道悪だったことから良馬場想定の週末東京もプラス材料と言えそうだ。ここにきて出遅れ癖が顕在化していること、陣営から仕上がりに関して強気な声が聞かれない点は気がかりもノーマークは禁物だ。
・サイモンザナドゥ
全4勝を右回りで挙げる馬。その条件の前走は9着に敗れており、左回り替わりでの上積みは難しい印象を受ける。
・サクラトゥジュール
9歳にして初のダート戦。さすがに厳しい印象は否めない。
・サンライズホーク
連闘での参戦。ローテーションもそうだが、2度使われた当舞台はいずれも馬券外と適性の部分でも見劣りしてしまう。厳しい。
・シックスペンス
2走前2着時と同じ左回りのマイル替わりは歓迎だが、当時はウィルソンテソーロに4馬身差をつけられた。砂を被らず運べる外枠を引いた際に一考する程度か。
・ダブルハートボンド
牝馬として史上2頭めのチャンピオンズカップ制覇を成し遂げた前走。みやこSもそうだったが、牡馬との競り合いで発揮される勝負根性には目を見張るものがある。鞍上の都合に配慮する側面があったのかもしれないが、適距離のサウジカップには向かわずワンターンの東京マイルを選択。適性こそ未知だが終始12秒台のラップを刻みつつ、そのほとんどが12秒台前半だったチャンピオンズカップの展開を先行押し切りは強い。アッサリ勝ち切ってもおかしくない1頭だ。
・ナチュラルライズ
折り合いの課題を抱えて臨んだ昨秋。ジャパンダートクラシックは控える競馬に成功したが、前走は再びハナを切る形に……状況は改善されずじまいだった。東京マイルを逃げ粘るというハードルは高く、変わり身は望み薄か。
・ハッピーマン
全4勝をダート1400m以下で挙げる馬。当舞台で行われたヒヤシンスSは勝ち馬と1秒以上離されていたように、距離の不安は拭えず厳しい戦いが予想される。
・ブライアンセンス
2勝クラス勝ちをきっかけにダート1700m以上に路線を定めた馬。東京マイルは大崩れがないものの同世代相手や2勝クラスでも連対を外していた点から、適鞍とは言い難いだろう。狙うなら1800m替わりか。
・ペプチドナイル
一昨年の本レース勝ち馬。昨年も4着と大崩れなく走っていたが、ドバイ遠征を経て馬が変わってしまったかのように低迷が続いている。ただ、この中間は坂路で4F51秒台、ウッドではラスト1F11秒1と攻めの調教を敢行。ケイティブレイブにインカンテーション、エスポワールシチーにブルーコンコルドなど8歳馬の好走は過去のフェブラリーS馬券内馬に集中しているデータも含め、枠の並び次第での3着穴としてピックアップ。
・ペリエール
昨年挙げた2勝はいずれもローカルのダート1700m。中央主場でのワンパンチ不足は否めず、ここも苦戦が予想される。
・ラムジェット
前走チャンピオンズカップは3着。海外・地方競馬で煮え切らない結果が続いていたが、3歳以降の中央ダートでは【2.0.1.1】掲示板外なしと安定した成績を残している。脚質的に大外を回るしかない同馬にとって、大外一気が決まりにくい中京から東京ダートへの舞台替わりは歓迎。ヒヤシンスSを制した条件で末脚炸裂のシーンは警戒すべきだ。
・ロングラン
ダートを使われるのは約4年ぶり。その当時は2勝クラスでフタ桁着順に敗れており、強調材料は乏しい。
・ロードクロンヌ
デビューからいまだダートで馬券外がない安定株。場所・馬場問わず上位争いを続ける力は特筆すべきものがあるが、オープンクラスの勝利は前走プロキオンSに限定されている。その前走は前残りの展開に恵まれつつ、2着サンデーファンデーより1キロ軽い斤量で0秒1差の接戦。GI馬が揃ったここは消しの選択肢も考えたい。
Winsightより一部編集・転載(2026年2月19日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。














