今季からメジャーリーグで導入された、自動ボールストライク(ABS:Automated Ball-Strike)チャレンジシステム。開幕からおよそ2カ月が経過し、各球団の方針などが徐々に浮き彫りになってきた。
1日(日本時間2日)に行われたドジャース戦では、ベテランのミゲル・ロハス内野手が1打席で2球連続成功。敵地のファンからも喝采を浴びた。扇の要ウィル・スミス捕手は、ここまで守備時に65%の高い成功率を誇っている。地元メディアの取材に対し、チャレンジ要求の判断基準について明かした。
◆【実際の動画】ロハスの“1打席3度”のABSチャレンジ!2球連続成功で敵地ファンからも歓声、3度目は惜しくも……!
■「事前にしっかり考えておく」
地元メディア『ドジャーステリトリー』のポッドキャストにリモート出演したスミスは、今季から始まったABSチャレンジについて言及。「全体的に良いシステムだと思う。まだ完璧じゃないけれど、これまではかなり良い感じ。審判の人たちも毎晩『Aゲーム(ベストの仕事)』をしないといけなくなったよね。どんな球でも挑戦されて、大きなスクリーンに映されるから。打者で挑戦して取り返せた時も、捕手でストライクをもぎ取れた時も、もちろん気持ち良い」と語り、お気に入りの様子。
チャレンジする判断基準について問われると、「まず、明らかに外れているストライクは迷わず挑戦する。それでも自信を持って挑戦したのに間違うこともあるよ。あとは、重要な場面だね。得点圏に走者がいる時、2ストライクの時、3ボールの時は特に優先する。ボーダーラインの球はコイントスみたいな時もあるけれど、投手との相性で有利に働くかなって判断するケースもあるよ」と明かした。
またスミスは、「あとは状況を感じ取る。投手がちょっと苦しんでいてストライクが欲しい時は、挑戦して立て直してあげるタイミングもある。だから結構考えるよ。反応的な部分もあるけれど、事前にしっかり考えておく感じかな」とし、準備の必要性を強調した。
MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今季「守備時のABSチャレンジ」でもっとも成功率が高いチームがタイガースの72%。ドジャースは30球団中9位の62%を記録している。同条件下で30回以上のチャレンジを行った選手の中では、ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手が42回中31回成功の74%でトップに立っている。スミスは46回中30回成功。65%で同8位につけている。
打者と投手も加えた全てのケースで、ABSチャレンジにより判定が覆ったのが「53%」とおよそ半数。打者は成功率47%、守備時は58%も、捕手が59%に対して投手が32%と開きがあるようだ。
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