A東京、多くの人に祝福されたBリーグ優勝…中には”宇野昌磨”をきっかけに興味を持ったという人も

今シーズンのBリーグ王者を決める『Bリーグチャンピオンシップ ファイナル2017-18』が5月26日に横浜アリーナで開催され、アルバルク東京が千葉ジェッツを85-60で下し優勝した。

アルバルク東京の優勝には、従来からチームを応援してきたファンはもちろん、最近あることがきっかけで応援し始めたファンからも喜びの声が寄せられている。

アルバルク東京が二代目王者に

激戦区と言われた東地区を1位で勝ち上がった千葉ジェッツ、2位で抜けたアルバルク東京。チャンピオンシップでも強さを発揮してともにファイナルまで進んできた。

試合は序盤から激しい展開になるも点差が開かず接戦が続く。しかし、アルバルク東京のシュートが決まり始め、第2クォーター終盤から千葉ジェッツを突き放し始める。

後半に入ってアルバルク東京はディフェンスで試合の流れを引き寄せる。千葉ジェッツも富樫勇樹選手を中心に反撃を試みるが、アルバルク東京がリードを保ったまま第3クォーターを終えた。

第4クォーター開始早々に馬場雄大選手3ポイントシュートでリードを拡大するアルバルク東京。焦りもあってシュート成功率が落ちた千葉ジェッツに対して、最後まで高い集中力を保ち続ける。

点差が大きく開いた終盤はタイムを使い切りながら攻撃。JBL時代の2011-12シーズン以来となるリーグ制覇を成し遂げた。

MVPを受賞したのは15得点、5アシストの田中大貴選手チャンピオンシップ準決勝で左脚を痛め、チーム練習に合流できたのは決勝前日という不安が残るなかでのプレーだったが、それを感じさせない活躍でチームの優勝に貢献した。

歓喜のアルバルク東京、異なるジャンルの方からも祝福の声

試合後には勝利を祝してビールかけを行ったアルバルク東京の面々。

この日は無礼講とばかりにルカ・パヴィチェヴィッチHC(ヘッドコーチ)にも、容赦なくビールがかけられていた。

Bリーグ二代目王者となったアルバルク東京には、ファンから「王者にふさわしいアルバルク。来シーズンBリーグ初の連覇を目指して頑張ってください!」「最高の締めくくりをありがとうございました。本当に嬉しい!!!」「毎試合ワクワクするバスケットを魅せてくれてありがとうございました!!」など喜びの声が寄せられている。

観戦に訪れていた川崎フロンターレの谷口彰悟選手は、ツイッターを更新して「#雰囲気すごい! #迫力すごい! #バスケかっこいい! #良い刺激もらいました」と会場の熱気に驚いていた。

また、バスケットボールを題材にした人気漫画『SLAM DUNK』の作者で、漫画家の井上雄彦さんも当日は会場を訪れ、今年度の王者が決まる瞬間を見守った。

試合後には金色の紙吹雪が舞うセレモニーの写真を載せて、「アルバルク東京優勝おめでとう!」とツイートしている。

宇野昌磨とのコラボ企画から応援を始めたファンも

アルバルク東京の優勝には、これまで特定のバスケットボールチームを応援してこなかったという人からも祝福の声が寄せられた。

そのきっかけの一つに、男子フィギュアスケートの宇野昌磨選手とのコラボが挙げられている。

宇野選手は2017年6月にトヨタ自動車に入社し、同社の社員アスリートとして競技活動を行っている。そして、アルバルク東京を運営するトヨタアルバルク東京株式会社は、トヨタ自動車のグループ会社。

その縁が両者を結びつけ6日には宇野選手がアルバルク東京の試合を応援し、シュートチャレンジなどのイベントにも参加した。アルバルク東京のユニフォームを着て当日の来場を促すメッセージ動画には、ファンも「可愛い過ぎる」と大興奮だった。

宇野昌磨”バスケver.”が公開!アルバルク東京の試合にゲスト出演…ユニフォーム姿の告知ムービーにファン興奮 | SPREAD

ファイナル直前の22日にも宇野選手は、アルバルク東京の公式ツイッターに登場して、チームのマスコット・ルークの帽子を被った姿での応援メッセージ動画を公開した。

このときの投稿には「昌磨くんがきっかけでバスケの面白さを知り、アルバルク東京を応援するようになりました」との声が寄せられていた。

宇野昌磨、A東京のマスコットキャラ”ルーク”を身に着けたメッセージ動画を公開!ファンからは「か、か、かわいすぎるー!」 | SPREAD

他競技とのコラボがバスケットボールを見るきっかけになり、裾野を拡大していく様子が見て取れる。

リーグ優勝を伝えるツイートにも宇野選手からBリーグを見始め、その魅力にハマったファンからの祝福があった。

他競技とも積極的に交流するBリーグ

アルバルク東京以外にも、Bリーグでは他競技と積極的にコラボしているチームは多い。

川崎ブレイブサンダースは本拠地が同じ川崎市で、とどろきアリーナと隣接する等々力陸上競技場をホームスタジアムにする、Jリーグの川崎フロンターレと共同でイベントを行ってきた。

フロンターレの試合会場でブレイブサンダースのチケットを売り、両会場をはしごしてもらう「#等々力のあとはとどろきへ」は今シーズンも健在だ。

2017年7月には、フロンターレのファン感謝デーにブレイブサンダースから谷口光貴選手鎌田裕也選手が参加し、フロンターレの選手とフリースロー対決を行った。

レバンガ北海道は北海道日本ハムファイターズの試合に、桜井良太選手多嶋朝飛選手が登場し、多嶋選手は始球式も務めた。

レバンガ北海道・多嶋朝飛、同じく北海道を拠点とする日本ハムの始球式に登場!ワンバン投球も「バウンドパス」 | SPREAD

野球、サッカーに比べ、バスケットボールは日本では後発のプロリーグ。

まずファン層を拡大するためには、これまでバスケットボールに興味がなかった人、熱心に見たことがなかった人との接点を増やす必要がある。そのために他競技とも積極的にコラボしてアピールしてきたという背景があるのだろう。

ファンにとってもイベントをきっかけとして、これまで知らなかった世界に興味を持てるのは、人生の楽しみを増やすことになる。

特にスポーツの場合はシーズンがあるため、オフシーズンの過ごし方として別な競技も楽しめると1年間を通じて飽きる暇がない。

前年比12%の成長を果たしたが、さらなる拡大を目指す

各クラブの企業努力もあってBリーグの入場者数は昨シーズンの214万7628人から、12%増の240万925人に達した。

2年目までは順調に成長してきたが、千葉ジェッツの島田慎二社長「ここからが正念場」と2020年までの戦略を練る。

「Bリーグの入場者数が目標の昨年対比10%増をヒットし12%を達成。地に足をつけた持続的な成長をと定めた現実的且つ必達目標であったが、各クラブの努力とリーグのサポートにより実現。問題は3年目の今シーズンから更に10%、五輪イヤーの4年目で初年度から75万人増の300万人突破」

一時の流行りではなく日本にバスケットボールを文化として根付かせるため、これからもBリーグは成長を目指していく。

渡嘉敷来夢、満員のアリーナに驚き…Bリーグが目指す『夢のアリーナ』構想とは | SPREAD