ヤクルト・高津臣吾新監督を支えるヘッドコーチ 宮出隆自が任された大役

昨年、最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズは、黄金時代の抑えの切り札だった高津臣吾を監督に迎え、新しいスタートを切る。

二軍監督から昇格した高津の参謀役となるヘッドコーチを任されるのが、一軍打撃コーチだった宮出隆自だ。

≪文:元永知宏(もとながともひろ) スポーツライター≫

「はじめは『俺で大丈夫か』と思った」

プロ野球のヘッドコーチと聞くと“策士”や“チームの頭脳”をイメージする。ポジションでいえば、キャッチャーやショートかセカンド。しかし、スワローズの新ヘッドコーチはどれにも当てはまらない

1995年ドラフト2位で指名されたとき、宮出は宇和島東(愛媛)のピッチャーだった。190センチを超える大型投手はプロ3年目の1998年に一軍デビューを果たしたものの、先発ローテーションに加わることはできなかった。

2002年に外野手に転向したあとも、なかなかレギュラーの座はつかめない。初めて規定打席に到達したのが2006年。このシーズンは134試合出場、22二塁打、9本塁打、打率2割7分5厘という好成績を残した。

遅咲きの苦労人はその後も一塁手、外野手として出場し、勝負強さを発揮した。

2009年から2年間、東北楽天ゴールデンイーグルスでプレイしたあと、2011年にスワローズに復帰。2012年限りで現役を引退し、2013年から二軍打撃コーチ、2015年から一軍打撃コーチになった。今回、新監督の高津臣吾から要請を受ける形でヘッドコーチに就任した。

宮出は言う。

「はじめは『俺で大丈夫か』とも思いましたが、高津監督に『ヘッドコーチは宮出で』と指名していただきました。現役時代から親しくしてもらっている高津監督の力になりたいと思っています」

なぜ、42歳と若い宮出をヘッドコーチに抜擢したのか。その理由について高津監督に聞くと、「宮出は僕のことをよく知ってくれている。選手にも厳しいことを言えるし、チームをまとめる力があるから」という言葉が返ってきた。

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