3月8日、東京五輪女子マラソン代表選考を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが行われ、一山麻緒選手が日本歴代4位となる大会新2時間20分29秒の好タイムで優勝した。
1月の大阪国際女子マラソンで優勝した松田瑞生選手のタイム2時間21分47秒を上回り、日本陸上競技連盟の設定した条件をクリアした一山選手が女子マラソン代表に内定した。
悪天候も練習どおりの走りで好記録
一山選手は鹿児島の出水中央高校からワコールに入社。実業団で力をつけて駅伝やハーフマラソンで好成績を残してきた。
2019年3月の東京マラソンでは初のフルマラソンながら日本勢トップの7位。9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は6位で五輪出場権を逃したが、最後の選考レースで自ら五輪代表を掴み取った。
「今日みたいな日が来るのが夢だったので夢みたいです」と一山選手。雨のなかでスタートしたレースにも「こういう日だからこそオリンピックを決めたらすごくカッコいいなと思って走りました」とポジティブだった。
女子マラソンの代表はMGC1位の前田穂南選手、2位の鈴木亜由子選手が内定。最後の1枠を日本陸連はさいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズで設定記録2時間22分22秒をクリアした上で、最速の1選手に与えるとしていた。
30キロからペースを上げ、一気に後続を引き離した一山選手は「これまで30キロ以降に1人で行けるような練習をしっかりこなすことができたので、イメージ通りの走りができました」と練習どおりの走りを振り返る。
「世界と戦うにはまだまだ記録も劣っているので、オリンピックに向けてはもう一段階質の高い練習をして日本代表としてカッコいい走りができたらいいなと思います」
【#名古屋ウィメンズマラソン】
優勝 #一山麻緒(ワコール)2時間20分29秒#東京オリンピック????????日本代表内定
「今日みたいな日が来るのが夢だったので夢みたいです。(悪天候の中)こういう日だからこそオリンピックを決めたらすごくカッコいいなと思って走りました。— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) March 8, 2020
男子3人目の代表は大迫傑
8日には男子も最後の選考レース、びわ湖毎日マラソンが行われ作田直也選手が2時間8分59秒のタイムで日本勢トップの4位に入った。
しかし、東京マラソンで大迫傑選手が樹立した日本記録2時間5分29秒には及ばず、大迫選手が男子マラソン3人目の代表に決まった。
【#東京オリンピック】
男子マラソン????????日本代表内定選手#中村匠吾(富士通) MGC1位#服部勇馬(トヨタ自動車) MGC2位#大迫傑(Nike)※#MGCファイナルチャレンジ 東京マラソンhttps://t.co/dAkqtbBty4#MGCファイナルチャレンジ#JAAF #陸上 pic.twitter.com/2scY1DUADJ— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) March 8, 2020
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