東京五輪女子マラソン代表の最後の1枠を争う選考レース「名古屋ウィメンズマラソン」が3月8日に行われ、一山麻緒選手が日本歴代4位の2時間20分29秒で優勝。1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生選手が記録した2時間21分47秒を大幅に上回った。
一山選手は、さいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズの3レースで設定記録2時間22分22秒を切り、なおかつ最速タイムだった1名を五輪代表に内定するとした日本陸連の基準を満たし、3人目の女子マラソン代表の座を射止めた。
大阪国際で設定タイムを切り、名古屋ウィメンズマラソンの結果を待っていた松田選手はレース後、ツイッターを更新して心境を綴った。
また笑顔を見せるまで「ちょっと時間がかかるのは正直な気持ち」
地元・大阪で挑んだ五輪切符。沿道の声援に支えられ、ハーフマラソンで日本記録を出したばかりの新谷仁美選手がペースメーカーを務めたこともあり、松田選手は日本歴代6位(当時)の好記録でゴールした。
それでも東京五輪には手が届かず「自分の力の無さを痛感しました」と松田選手。家族からは「瑞生、納得してんのか?ここで辞めるのは勿体ないんちゃうか?また挑戦しよや!美味しいもん食べよ!」と声をかけられた。
「期待に応えれずすみませんでした。また笑顔をお見せできるよう頑張ります」と綴った松田選手だが、直後に「とは言っても、ちょっと時間がかかるのは正直な気持ち…かも?笑」とすぐには心の整理がつかない様子。
ファンの温かい声に感謝しながら締めくくった。
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