バレーボール選手の一日の過ごし方 ~VリーグFC東京バレーボールチーム・柳町逸太の場合~

私たちが普段目にするアスリートの姿といえば、大会やリーグ戦で競技を行なったり、練習をしている姿だ。

そんなアスリートといえども、オフの日となればプライベートな時間を過ごしている。では一体どんなことをして過ごしているのだろう?

今回はV.LEAGUE DIVISION 1に参戦しているFC東京バレーボールチーム柳町逸太(やなぎまち はやた)選手を訪ね、1日のスケジュールを円グラフにしてもらった。

練習や試合のある「オンの日」と休日となる「オフの日」、二つの円グラフから1年目、まだ初々しさの残る柳町選手の生活に迫ってみた。

バレーボールと仕事を両立するチーム

円グラフを見る前に少しだけFC東京バレーボールチームについて説明しておこう。1948年創部の東京ガスバレーボール部を前身としており、所属選手たちはグループ会社で仕事もしている

これはチームに「社会人としてそれぞれが持つ仕事・責任を全うする『バレーボールと仕事を両立する集団』のロールモデルとなることを目指す」という方針があるからだ。

さて柳町選手だが、ポジションは攻撃の中心を担うオポジット北海道出身の23歳東海大学札幌校舎から現チームへ加入した。背番号は13番

それでは円グラフに書いてもらった柳町選手の1日を見てみよう。

柳町選手の一日 ~仕事や練習のあるオンの日Ver.~

撮影:Hideyuki Gomibuchi

【柳町選手オンの日のスケジュール】

6:30-7:30 朝食
7:30-12:00 仕事
12:00-13:30 昼食
13:30-18:30 バレーボール
18:30-19:30 夜食
19:30-24:00 フリー
24:00 就寝

オンの日でも自分の時間はしっかりととる

撮影:Hideyuki Gomibuchi

――朝は6時半に起床して朝食、7時半から仕事なんですね。

柳町逸太選手(以下敬称略):7時半に家を出るということです。寮に住んでいて、通勤時間は30分ぐらいですね。

――午前中は仕事をして、昼食後にバレーボールとありますね。仕事はどのようなことをしているのですか?

柳町:事務の仕事で、パソコンを使うデスクワークです。僕の職場はデスクワークか外回りかを選ぶことができました。午後の練習に備えて、あまり体力を使わないデスクワークを選びました。

――練習はグラフ通りの13時半から?

柳町:練習は15時からですが、自分はまだ1年目ということもあり早めに体育館に来て準備などをしています。練習そのものは18時ごろに終わりますが、長いと19時ごろまでやったりしますね!

――その後に夕食とフリータイムなんですね。フリーの時間では主にどんなことをしているのでしょう?

柳町:先に家の用事を終わらせたい派なので、洗濯やお風呂を済ませて、そのあとはYouTubeを観たりゲームをやったり。自分の時間にしています。

オンの日の柳町選手は仕事とバレーボールの練習があるため、学生が授業後に部活動をするようなスケジュール。睡眠時間は6時間と短めだ。

柳町選手の一日 ~オフの日Ver.~

撮影:Hideyuki Gomibuchi

10:00-12:00 起床→フリー
12:00-13:00 昼食
13:00-20:00 フリー
20:00-21:00 夜食
21:00-2:00 フリー→就寝

オフの日はインドア派

撮影:Hideyuki Gomibuchi

――10時に起床。時間が大幅に変わりましたね(笑)

柳町:10時でも早いぐらいです(笑)

――フリーの時は主に何をしていますか?

柳町:ゲームが多いですね。リーグ期間中は土日が試合で、月曜日が休みになるため他の人とあまり時間が合いません。一人でゲームをやったり、オンラインで友達としゃべりながらやったりします

――オフはインドア派ですか?

柳町:あまり外には出たくないですね(笑)。買い物も欲しいと思ったものはネットで済ませてしまっています。

(出身の)北海道では注文しても2〜3日かかるところが、東京なら朝頼んで夕方には届くこともありますからね。iPhoneの充電器が壊れて、注文したらすぐ届きました。

――大きな買い物をしたことはありますか?

柳町:東京に来てから買ったのは自転車ですね。会社の通勤は電車に乗りますが、今日のように練習しかない日は体育館まで自転車です。

――ハマってることは?

柳町:今はアニメを観ることですね。最近は『化物語』を観ています。めちゃめちゃ面白いですね。

――マンガも好きなんですよね? オススメはありますか?

柳町:最近なら、連載は終わってしまいましたが『食戟のソーマ』とか面白かったですね〜。

――自宅にマンガの単行本も結構あるんですか?

柳町:読んだら売ってしまうので、あまり集めることはしないですね。置き場所に困るので……。

――オンの日より寝る時間は遅いですよね。深夜2時とありますが、やはりゲームですか?

柳町:2時で終わればいいですね(笑)。あまり延ばせないけど。

オフの日の柳町選手はゲームやマンガ、買い物もネットで済ますインドア生活。仕事とバレーボール、二足のわらじをはくオンの日の疲れを取る意味もありそうだ。

同じチームでも選手の個性が出る円グラフ

実は柳町選手のインタビュー中、唐突にチームメイトでアウトサイドヒッターの近江芳樹(おおみ よしき)選手が見学に来た。

入団の時期は近江選手のほうが先輩にあたるが、柳町選手の1学年下で歳も近く仲がいい。背番号は6(この日は昨シーズンまでの背番号25のウエアで練習していた)。

撮影:Hideyuki Gomibuchi

ただ見学をしに来ただけかと思いきや、近江選手自らオンの日の円グラフを作成してくれた。

6:00-8:00 起床→通勤
8:00-11:30 仕事
11:30-12:30 昼食
12:30-13:30 移動
13:30-15:00 ストレッチ・準備
15:00-17:30 練習
17:30-20:00 夕食
20:00-22:00 ゲーム→就寝

撮影:Hideyuki Gomibuchi

柳町選手の円グラフを見るや「睡眠時間短くね? あと夕食じゃなくて“夜食”になってるよ」とツッコミを入れて笑わせる。

また線を引くのに定規を使った近江選手と、使わなかった柳町選手と、円グラフ作成では個性も出た 。

仕事とバレーボールの両立が生活のメリハリに

撮影:Hideyuki Gomibuchi

――スケジュール管理で意識していることはありますか?

柳町:あまり自炊はしないんです。自炊すると時間がかかるじゃないですか。後片付けなどもあって、そういう手間と時間がもったいない

食事は時間をかけないように決めています。よくスーパーで惣菜や切ってある野菜などを買ってきたり。今ハマっているのはコールスローサラダ。毎回買っちゃいます。

――練習ある日とない日、食事のメニューは変わるものですか?

柳町:いや変わらないですね。食事にはあまり気を使わない方です。でも野菜は摂るようにしています。

――1日のスケジュールで直したいけど、直せない時間帯とかありますか?

柳町:オンの日の寝る時間を早くしたい。23時ぐらいに寝るのが理想なんですけど、どうしても寝れない。試合前の方が寝れますね。

――時間の使い方で、学生時代と一番変わったことは?

柳町:学生時代は自分の時間がものすごくあり、好きなことに時間を費やすことができていました。大学の授業も学年が上がれば減ってきますから、時間が確保できましたね。

FC東京バレーボールチームでは午前中に仕事、午後に練習をすることで、両立する大変さもあると思うが生活にメリハリがつく。

仕事がバレーボールに影響することもないようだ。仕事では社会経験も積めるため、引退後のセカンドライフでもきっと役立つだろう。

オンオフともにフリーの時間は好きな趣味を楽しむために時間のやりくりをする柳町選手。効率よく家事や食事を済ますことで、事務仕事もするバレーボーラーという立場を楽しんでいるように思えた。

写真・文:Hideyuki Gomibuchi

※取材は2月下旬

選手プロフィール

柳町逸太(やなぎまち はやた):ツイッター

  • 1996年6月17日生まれ、北海道岩見沢市出身
  • 兄と姉がバレーボールをやっていた影響を受け、9歳で競技を始める
  • マンガ、ゲームが好き。好きな果物はミカン

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