バドミントンの全英オープンは3月14日、各種目の準決勝を行った。女子ダブルスでは福島由紀/廣田彩花ペアと髙橋礼華/松友美佐紀ペアの日本人対決が実現し、ゲームカウント2-0で福島/廣田ペアが勝利した。
日本の女子ダブルスは世界ランキングトップ10に4ペアが名を連ねる群雄割拠。熾烈な東京五輪代表争いを繰り広げている最中に、代表レースで首位に立つ福島/廣田ペアと3番手の髙橋/松友ペアが直接対決した。
試合は福島/廣田ペアが速いラリーに持ち込み、自分たちのリズムを作って8連続ポイント。序盤から走って寄せ付けず21-12で第1ゲームを奪った。
第2ゲームは髙橋/松友ペアもリズムを変えようとするが、福島/廣田ペアは最後まで乱れない。主導権を握ったまま21-12で連取した。
新型コロナウイルスの影響で五輪争いは混迷
勝った福島/廣田は東京五輪出場に大きく近づく1勝を挙げた。一方の髙橋/松友は2大会連続の五輪出場が厳しくなった。
前回リオ五輪では女子ダブルスで日本のバドミントンに史上初の金メダルをもたらしたが、東京五輪代表レースでは福島/廣田ペア、永原和可那/松本麻佑ペアに差をつけられている。
さらに新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界バドミントン連盟(BWF)は全英オープン後の16日から、4月12日までの期間で開催予定だったワールドツアーを延期すると発表。全英オープンが選考レース最後の大会になる可能性もある。
BWFは五輪の選考基準について何らかの措置を講じ「後日改めて発表する」としている。
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