【ボクシング】井上尚弥、アッパー3連発など比嘉大吾と“ガチスパー” 「LEGEND」全7カード結果レポート

「LEGEND」キービジュアル

チャリティボクシングイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で開催された。

WBA&IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥 vs 元WBC世界フライ級王者現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者比嘉大吾のカードのほか、プロ・アマ新旧のチャンピオンから期待の超大型新人まで、競技団体やルールの枠に縛られない全7カード。

3分×3ラウンドのエキシビションマッチ形式だが、ヘッドギアなしの対戦や、ノーガードの打ち合い、カットによる中断など、レジェンドによる“ガチスパー”が繰り広げられた。なお、チケットなどの収益の一部は医療従事者や患者らへの支援にあてられる。

◆[第7~5試合]井上尚弥 vs 比嘉大吾、他
◆[第4~1試合]京口絋人 vs 八重樫東、他

■第7試合

井上尚弥(WBA&IBF世界バンタム級統一王者)
vs.
比嘉大吾(WBOアジアパシフィック・バンタム級王者)

井上尚弥(左)、比嘉大吾(右) (C)Getty Images

◆井上尚弥vs比嘉大吾の“ガチスパー”を海外メディアはどう報じたか「チャリティのムードでは…」

LEGEND」メインカードは、WBA&IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥 vs 元WBC世界フライ級王者現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者比嘉大吾

パウンド・フォー・パウンドPFP)世界2位の“モンスター”井上と、15戦連続KOの日本タイ記録を持つ比嘉が、グローブを交えた。

戦前から“ガチスパー”を宣言していたとおり、1ラウンドから試合さながらの展開。開始50秒、早くも井上の右ストレートが比嘉の顔面を捕らえ、左右上下と井上らしい打ち分けで連打を浴びせる。しかし比嘉も前に出て応戦。2ラウンドも開始早々、井上の重い左ジャブが比嘉に突き刺さり、終始井上のペース。開始1分を過ぎて、井上はノーガードで打ち合いに持ち込もうと誘発する。井上が比嘉の攻撃を交わしながら痛烈な左ボディを打ち込むと、比嘉もさすがに動きが鈍った。容赦のない連打を浴びせる井上、それでも前に出る比嘉。遂に3ラウンドへ。予告どおり、両者ヘッドギアを外して開始。井上の左ボディ、比嘉の右フックと打ち合いが続き、井上がロープ際でパンチを交わしながら、アッパー3連発をお見舞いするシーンも。攻撃の手を緩めない井上、一歩も引かない比嘉の攻防が続くなか、3ラウンド終了のゴングが鳴った。

対戦後、先にマイクを渡された比嘉は「コロナ禍で集まってくれて、ありがとうございました。何と言えばいいのでしょう……疲れました!」と息を切らしながら、感謝の言葉を振り絞った。そして井上は「コロナ禍で会場にお越しいただき、ありがとうございました。比嘉選手、スパーリングを受けてくれて、ありがとうございました」と感謝を述べ、続けて「これはあくまでスパーリングなので、普段見せない動きだったり、サウスポーに構えてみたりなどもしましたが、決して手を抜ていたわけではありません。ガチでやらせていただきました」と締めくくった。

■第6試合

内山高志(元WBA世界スーパーフェザー級スーパーチャンピオン)
vs.
坂晃典(日本スーパーフェザー級チャンピオン)

内山高志 (C)Getty Images

◆対戦結果・レポート
スーパーフェザー級における元WBA世界王者内山高志 vs 世界を目指す日本スーパーフェザー級チャンピオン坂晃典の一戦。坂のみがヘッドギアを着用して臨んだ1ラウンドはゆったりとした序盤の立ち上がりだったが、“K.O.ダイナマイト”内山が随所で重い攻撃を繰り出し相手をけん制する。2ラウンドに入っても内山が間合いを支配し、ボディやフックで体力を削っていったものの、終了間際には坂が放送席から送られたゲキに応えて連打で反撃を見せる。3ラウンドではヘッドギアを脱いだ坂が積極的に仕掛け、ベテラン内山もこれにうまく対応。一発が出れば決着しそうな雰囲気だったが、お互い最後まで決定的な隙を作らず、抱き合って9分間の健闘を称え合った。

内山は「引退して4年経って、2日以上お酒を抜いたのは今回が初でした。(お酒は)2月1日から10日間止めました。1月20日から体を作りだしましたが、練習を始めたときは1ラウンド3分も持たなかったのでダメかな、と思ったんですけど、何とかみんなの前で恥ずかしい姿見せられないので。練習しているうちにいい試合したい、勝ちたいという感覚になってきた」と、久々の試合に臨んだ心境を明かした。坂は「レジェンド内山選手は自分が高校3年から大学生、アマチュアボクシングやってたころに世界チャンピオンになられて、ずっと防衛して、毎試合楽しみにしていた選手だったので、そんな選手とエキシビジョンマッチでも戦わせてもらえるというのは、とても楽しみにしていました」と、憧れのレジェンドとのカードに喜びを噛みしめていた。

■第5試合

岡澤セオン(東京五輪ウェルター級日本代表)
vs.
佐々木尽(日本スーパーライト級ユースチャンピオン)

岡澤セオン (C)Getty Images

◆対戦結果・レポート
アマチュア vs プロの3カード目は、東京五輪ウェルター級日本代表岡澤セオン vs 日本スーパーライト級ユースチャンピオン佐々木尽。試合前から挑発合戦を繰り返していた両者は、ヘッドギアを付けずにリング中央へ。1ラウンド開始早々、佐々木が腕を振り回しながら大ぶりのフックを中心に差を詰めるも、距離を保ちながら冷静にジャブで応戦する岡澤。2ラウンドも両者の強気な姿勢は続き、岡澤のワン・ツーを受け止め、首を横に振って効いてないとアピールする佐々木。3ラウンドはさらにアグレッシブな展開となり、どちらも両腕を後ろに回してノーガードの打ち合いも。両者の手抜きなし“ガチスパー”に、会場からは拍手が沸き起こった。

対戦後、佐々木は「(岡澤は)うまかった。今までで一番きつかった。さすが東京五輪代表、めちゃ強かったです」と語った。また、「最終目標は世界チャンピオン。5月にユース王者同士の試合があるかもしれないので、応援してください」と次戦について触れたのち、「竹原さん、畑山さん、渡嘉敷さん、ぜひYouTubeチャンネルに呼んでください」と番組出演を懇願。一方、岡澤は「(佐々木は)19歳で、ありえない。でも、アマチュアに誇りを持っているので、何があっても負けないです。今後はスポンサーをつけて、アマチュアボクサーを続けていきたい。東京五輪には森脇選手や成松選手と、最高のボクシングを見せるので応援してください」と五輪への意気込みを語った。

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文・SPREAD編集部

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