【競馬】「スプリングS」はベテラン騎手に『一発』の可能性 「阪神大賞典」は若手騎手に注目

3月21日(日)は中山競馬場で皐月賞のトライアル重賞・スプリングS、阪神競馬場で今後の天皇賞・春に繋がる伝統の重賞・阪神大賞典が行われます。

阪神大賞典は少頭数で行われることが多い重賞ですが、今年は13頭立てと例年に比べ頭数が揃いました。

それでは日曜に行われる両重賞の騎手データを見ていきましょう。まずはスプリングSのデータを紹介します。

◆【スプリングS】ランドオブリバティら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

■勝浦正樹騎手は人気薄で『一発』があり得る

阪神で開催された2011年を除く2000年以降のスプリングSの成績データを基に、今年のスプリングSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2000年以降]スプリングSの騎手別成績

実はM.デムーロ騎手がここで好成績を残せていましたが、残念ながら騎乗停止中のため今年は不在。

勝利数では2000年以降3勝を挙げ、今年は前日17時段階で8番人気のイルーシヴパンサー(牡3、美浦・久保田)に騎乗する横山典弘騎手が他を圧倒している状況です。

ブラックタイド、フライングアップル、アリゼオを勝たせだけではなく、2008年には11番人気のフローテーションを2着に導いた実績も見逃せません。

同騎手は人気に比べると着順の落ち込みが少なく、イルーシヴパンサーが馬券圏内に突入してくるようであれば配当がつきそうですね。

そして着順と人気のバランスが優れているとデータが示すのが前日17時段階で12番人気のニシノオイカゼ(牡3、美浦・武市)に騎乗する勝浦正樹騎手です。

2000年は6番人気のカネツフルーヴで3着、2002年は8番人気のテレグノシスで2着、2010年は10番人気のゲシュタルトで2着に入っており、人気はあまりなくとも上の着順が十分期待できる騎手かもしれませんね。

騎乗馬のニシノオイカゼは新馬戦を勝ったばかりのキャリア1戦馬。実績で劣る以上、厳しい戦いとなりそうですが、人気以上の好走があるのか注目してみてください。

■川田将雅騎手の連対率は0%

続いてスプリングSで人気馬に跨る騎手のデータを見ていきましょう。

前日17時段階で1番人気のボーデン(牡3、美浦・木村)に騎乗するのが川田将雅騎手です。

ただし、過去データから着順と人気のバランスが優れていると判断することはできません。

2015年は3番人気のベルーフで4着、2019年は2番人気のロジャーバローズで7着に敗れており、過去4回の騎乗で人気以上の着順は1度のみというのは気になるところ。

それでも弥生賞が行われた週のコラムでご紹介したように近1年間は中山重賞で破格の連対率(本日20日時点で連対率50%、複勝率83.3%)を残せていますので、妙味はなくとも押さえておくが正解かもしれませんね。

そして前日17時段階で2番人気のランドオブリバティ(牡3、美浦・鹿戸)に騎乗するのが三浦皇成騎手。

M.デムーロ騎手の騎乗停止により、お鉢が回ってきた格好ですが、過去のデータからほぼ人気通りの着順が見込めます。それだけに軸にするならば三浦皇成騎手&ランドオブリバティの方か良さそうです。

ここからは阪神大賞典のデータを紹介します。

■岩田康誠騎手は要警戒

2006年(コース改修後)以降の阪神大賞典の成績データを基に、今年の阪神大賞典に乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2006年以降]阪神大賞典の騎手別成績

冒頭で述べたように阪神大賞典は出走頭数そのものが少ない傾向にあり、2006年以降に騎乗数が8回以上あったのは和田竜二騎手、岩田康誠騎手、福永祐一騎手、武豊騎手の4名です。

4名のうち着順と人気のバランスが優れているとデータが示すのが前日17時段階で7番人気のタイセイトレイル(牡6、栗東・矢作)に騎乗する岩田康誠騎手。

2014年から2015年にかけてはゴールドシップで連覇し、2018年は3番人気のレインボーラインで1着、2020年は2番人気のユーキャンスマイルを1着に導きました。

阪神大賞典の勝ち方、勝たせ方を熟知している騎手と見て間違いはなさそうですね。

また、騎乗馬のタイセイトレイルも芝長距離戦を得意としており、2走前の万葉Sでは3着に好走しています。人気はあまりありませんが、侮れない存在かもしれません。

■若手騎手が長距離戦で買い

阪神大賞典の過去データがややサンプル数に欠けることもあり、別のデータも見ていきましょう。

2006年以降の芝3000m以上で行われたレースの成績データを基に、今年の阪神大賞典に乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2006年以降]芝3000m以上戦の騎手別成績

騎乗数が少ないため偏りが置きている可能性もありますが、長距離戦で非凡な成績を残せているのが前日17時段階で3番人気のショウリュウイクゾ(牡5、栗東・佐々木)に騎乗する団野大成騎手です。

団野大成騎手は今年1月の万葉Sで3000m以上のレースを初めて経験。その状況下、5番人気のレイホーロマンスを2着に導いたことは見逃せませんね。

また、和田竜二騎手、小崎綾也騎手、酒井学騎手らは芝3000m以上のレースで人気以上に来るケースが多く、彼らの騎乗馬は押さえて損はなさそうです。

■C.ルメール騎手は長距離戦で過剰人気になりやすい

一方、人気に比べるとやや着順の落ち込みが見られるのが前日17時段階で1番人気のアリストテレス(牡4、栗東・音無)に騎乗するC.ルメール騎手。

ただし、過去のデータを細かく見ていくと、2019年菊花賞のニシノデイジー(2番人気9着)、2017年菊花賞のアルアイン(2人気7着)など、今思えば過剰人気と見られるケースがありました。

該当条件で連対率39.1%、複勝率60.9%の成績は優秀で、実は単勝、複勝の回収率も100%以上を記録しています。それだけに騎乗馬のアリストテレスは疑うよりも信頼した方が良さそうですね。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部

秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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