【プロ野球】初勝利のロッテ・鈴木昭汰 次戦は大学時代からのライバル、楽天・早川との投げ合いか

(C)Shintaro Makino

ロッテのドラフト1位・鈴木昭汰が25日、ZOZOマリンで行われたソフトバンク戦に先発し、6回1/3を9安打2失点、奪三振4にまとめ、プロ初勝利を挙げた。楽天・早川隆久の「外れ1位」でロッテ入りした左腕は、今やチームに欠かせぬ存在になっている。

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■効いたツーシーム、鷹打線を封じる

初回から最速147キロの直球と鋭いスライダーを武器に、強力ソフトバンク打線に向かっていった鈴木。加えてこの日、効果的だったのがツーシーム。右打者から逃げていくボールで、打ち損じを誘発した。

これまで投球比率の少なかったツーシームを多投し、6回まで無失点に抑えた。7回に連打を浴び、2失点したところでマウンドを降りたが、自己最多112球を投じ、今季5度目の登板でようやく勝利を手に入れた。

そもそも、もう少し打線との歯車がかみ合えば、勝ち星を重ねていてもおかしくない投球を続けていた。鈴木はこの日を迎えるまで4試合に先発し、すべて2失点以下に抑えてきた。しかし、打線の援護に恵まれなかった(鈴木の投げた過去4試合のチーム得点は、2点、1点、1点、1点)。

それでも、心折れることなく腕を振り続けたルーキーに対し、チームメートが奮起し、この日は8点の大量援護をプレゼントした。

■ウイニングボールは両親へ

本拠地でお立ち台に上がった鈴木は「(初勝利は)とてもうれしい。ウイニングボールは両親に届けたい」と喜びを爆発させ、ファンに向けて「鈴木昭汰です。これからもチーム一丸となってリーグ優勝、日本一になれるよう頑張ります」と、初の肉声を届けた。

これで、被打率は.194三振奪取率は9.51になった。いずれもリーグ3位(規定投球回数以上)につける好成績だ。

鈴木は常総学院時代、3度甲子園に出場したものの、高校日本代表に選ばれることはなかった。結局、プロ志望届は出さず、法大に進学。しかし、実力者が揃う法大では目立った活躍ができないまま2年間を過ごした。3年生の秋、中継ぎとして頭角を現す。短いイニングを全力で投げ切るスタイルが、鈴木にマッチしたのだろう。4年生になると、ついに本格的に開花。中継ぎで見せていたパワフルな投球を先発でも発揮できるようになり、プロへの道筋をつけた。

高校から直接プロ入りを果たすようなエリート街道を歩んできたわけではない。大学に入ってからも苦労したし、プロ入り後も初勝利まで時間を要した。だが、苦労した分だけ、飛躍する力が大きくなることは、本人も経験上、知っているはず。今シーズン、「SHOW TIME」ならぬ「昭TIME」を存分に見せてくれるだろう。

そして、次回も中6日での登板なら、5月2日の楽天戦(楽天生命パーク)では、東京六大学で覇を競った早大出身・早川との投げ合いが有力だ。注目のドラ1左腕対決が実現すれば、「外れ1位」の意地にも注目だ。

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文・SPREAD編集部


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